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陣痛ってどんな感じ?どんな痛み?一旦遠のいたあと、骨盤が内側からメキメキ押されるような痛みが… by みたん

こんにちは。インスタやブログにて育児漫画を描いている、みたんと申します。

現在、4歳と3歳の子どもを育児中の主婦ですが、過去に助産師として働いていたこともあります。

今回は私の2人目出産レポの続きです!

 

前回、予定日前日の朝に陣痛が来て、すぐに病院に行ったのですが、病院に着いた途端陣痛が遠のいてしまいました。

陣痛は30分に一回くるかどうか、というレベル。一回の張りもそれほど強くありません。ちょっとお腹の下の方が硬くなって、生理痛MAXのときのギュウウっとした痛みがするだけでした。

そして一旦家に帰ることに。

 

助産師さんに「また陣痛が強くなってきたら電話してくださいねー」と言われ、私は夫を呼んで病院を後にしました。

このとき1歳の息子は、義実家がしばらく預かってくれるということになりお願いしてきました。陣痛が遠のいたといえ、またいつ陣痛が強くなって病院に駆けこむか分からなかったので、預かっていただけて本当にありがたかったです。

家に着いて夫とゆっくりしていたところ...

 

ピンポーン!

 

そこへやって来たのは…

近くのコンビニで買い込んだ大量の食糧。義実家が息子を預かってくれることがわかる前に、先に母を呼んでしまっており、機動力のある母はすぐに車に飛び乗り高速道路を爆走開始。

そのあと何回か電話したのですが、全く出なくてそのままお越しくださったのです(笑)

せっかく、高速乗って遠くまで駆けつけてきてくれたので、取り敢えずこのまま家にいてもらうことにしました。

 

そして私、夫、母の3人で過ごす長い1日が始まりました。

なんだこの3人…(まだ朝の10時)

息子がいないので家の中はとても静かです。特に何もすることもありません。

せっかく息子預かってもらっていないんだから、とにかくお産が進むようなことしなきゃ….!!!

 

一応助産師である自分的には、強い陣痛を再び復活させるためには、栄養補給と休息、そして身体の力を抜いてリラックスすることがとても大事だと思っています。

子宮を収縮させる筋肉にエネルギーを補給し、身体の力をぬくことで子宮口が開きやすくなるからです。

その他にも、お産を促進させる方法は色々あります。

散歩は、雨が降っていたので行けませんでした。

スクワットはちょっとしましたが、腰が痛いので辞めました。

お灸は既に、貼るだけのタイプのものを三陰交に貼っていました。

 

その後、お昼ご飯はなぜかお蕎麦を食べたくなって、私が作りました。料理している最中、何回かお腹が「イタタタ…」となりましたが、間隔は不規則で、それほど強い痛みではありませんでした。

3人でお蕎麦を食べた後、昼寝することになりました。

非日常すぎる3人での生活。

何をしたらいいのかよく分からなくなってしまったので、とりあえず母と私の共通の趣味であるアイドルのライブDVDを見るなどして過ごしました。

大好きなアイドルを見たら、きっと心も身体もリラックスできて陣痛が復活してくるはず! ….と期待しましたが、まったくその気配はなく。

30 分に一回弱い張りがあるかどうか、というレベルまで陣痛が弱くなっていました。 (もはや本陣痛ではない…?)

 

しかし、赤ちゃんの下がり具合だけはよかったので、股間に違和感だけはずっとあり続けました。

今まだ陣痛がほとんどなくて子宮口もまだそんなに開いていないけど(病院にいったとき1.5㎝)、きっと次に大きな陣痛来たらイッキに産まれるに違いない! でもそれがいつになるかは分からない… もしかしたら今日はもこのまま無理かも…

 

そんな気持ちでダラダラ過ごしていた夕方。とあることで一気に急展開を迎えました。

息子が義実家から帰って来たのです。

たった半日程度ですが、息子とこんなに長い時間離れたことがなかったので、再会できたときめちゃくちゃテンションが上がりました。

そしてそのあと直ぐに2人でお風呂に入りました。

破水したら入浴できないので、今のうちにに早めに入っておこうと思ったのです。

 

湯船に浸かって、のんびりしているとき久しぶりに陣痛が来ました。その陣痛は、なんだか結構イタめで、結構長めでした。

どうやら陣痛が復活してきたようです。

次のがいつ来るか、お風呂の操作板に表示されている時計をガン見して待ちました。 …すぐに次の陣痛が来ました。

いやいや、今回は偶然だったんだろう… もう一回分確認してみよう。

大人3人で手持ち無沙汰の状態でボーっとしているより、息子のお世話して普段通りに過ごしていたほうが、よかったのかも!?

それともお風呂に入ったのがよかったのか….?

いきなり本気出して来た陣痛。

旦那をすぐに呼んでお風呂から上がりました。

そこへ母が晩御飯を買って帰ってきてくれたので、髪も乾かさず急いでカツ丼をかき込みました。(お産に勝つ!でカツ丼を注文していました)

母「ねえ、やばくない?病院いったら?」

結局カツ丼は最後まで食べ切れず、病院に電話して夫と一緒に車に飛び乗りました。

息子の今夜のお世話は母がしてくれることに… 病院に3分で到着。

助産師さんに案内され、今朝一瞬入院したLDRの分娩室へ。

「さあ、何センチになってるのかな….?」(今朝1.5㎝)

 

いざ、内診してもらうと…

4センチ…. 「なんだ、まだまだじゃん…」(率直な感想)

でもまあ、病院までのこのこ自分の足で歩いてこれるようなレベルの痛みだったので、「まあこんなもんか!これからだな!これから!」とも思いました。

そしてふと気付きました。

陣痛モニターの紙を見てみると、陣痛は10分間隔以上になっていました。(家出た時5分間隔)それに一回の痛みもなんだか…全然耐えられるレベルです。

 

入院にはなりましたが、なんか不安になってきました。

というのも、前回の出産時に私は促進剤を使ったのです。

自分的には「まだ使うのは早いのでは?」というタイミングでしたが、お医者さん的には「陣痛が弱いからお薬使うね〜」ということで促進剤をサッと投与されて、それがめちゃくちゃよく効いてスポポポ〜〜ン!と出産しました。(そういう先手先手を打っていく方針の病院でした。その後引っ越ししたので、今回は病院が違います)

もし前回と同じ病院だったら、たぶん私はとっくに促進剤を投与されていると思います。明らかに今、陣痛は弱いのですから。

 

でももう時間は既に夜間帯(午後19時ごろでした)。

促進剤をスタッフ数が少ない時間帯に投与することは、まずありません。(リスクが伴うためしっかり管理して投与しないといけない&万が一緊急事態が起きたら対応できる人数が少ないため)

 

今回は…自力で産むことになりそうだな。でも陣痛が弱い…私、産めるのかなあ?

助産師さんにそのことを話すと、笑って「大丈夫!産めますよ!今から絶対お産が進んできますよ!」と言われました。

「本当かなあ?全然まだ陣痛弱いんだけどなあ…」

とりあえずテレビを付けて、土曜日のゴールデン番組(うまい鍋つゆランキング)を夫とガン見していました。

そして、あまりにも暇だったので夫に腰のマッサージの復習をしてもらいました。(1人目のときにも少し揉んでもらったので、その復習)

最初は、練習のつもりでマッサージしてもらっていたのですが…

なんだか毎回がっつりマッサージしてもらわないとヤバくなってきたような…!?

1人目のときにとても印象が強かった、骨盤の痛みが出て来ました。

でも「爆発しそう」というより、今回は内側からジワジワ圧がくるような感じでした。

陣痛がMAXのときに、赤ちゃんの頭が産道の中にグーーーーーっと入っていって、骨盤が開く痛みだったのだと思います。

 

そして…

お産が進んで赤ちゃんの頭が降りてくると、お尻の穴が押さえられて痛くなったり変な感じがしてきます。

1人目で促進剤を使っていたときは、もうお尻が爆発しちゃいそうな感じでしたが、今回は夫に手で押さえてもらうと結構楽になりました。

こんな状態のままどれくらいの時間が経ったでしょうか。

助産師さんは今夜はとても忙しいらしく、必要最低限しか見に来ず、夫と2人だけで陣痛が来るたびにそれを乗り越える…というのを繰り返していました。

陣痛が終わった時、モニターから出ている紙をふと見てみると、まだ10分間隔でした。

お産が進んでいくときの陣痛は5分間隔くらいで、産まれる直前は1分間隔くらいになるというイメージがあったので「まだまだじゃん…!!!」と結構がっくり来ました。

 

そして引き続き、陣痛が来るたびに「フー、フー…」と耐えていたところ、 あるとき突然….

お腹のすごく下の方、お尻の穴の近くに何かすごい大きなものが来ていて(赤ちゃん…!!!)、それが陣痛が一番強いときにフルルルンっ!と飛び出していっちゃいそうな感覚になりました。

とにかくもう、お尻の出口あたりがなんとも言えないこしょぐったさで、それが「ううううう!」という呻めきになりました…。

 

そして… その後すぐに…

なんで「うわーーーーーーー!」になったのかは、もう3年経った今は正確には思い出せないんですが…

たぶんいきみが勝手に入るようになってきてしまって、体に力がはいらないように声のほうで発散させてたのだと思います。

助産師として働いていた時、産婦さんが「うわー!」とか「あー!」とか声を出し始めると、「よしよし、いい感じにお産が進んでいるな」と思っていました。

なのでこのとき、「うわあ、自分、声出て来たやん…」と、声は出しつつも客観的に、冷静に見ていました。(つまり、まだ心の中の余裕はあった)

そしてこの「うわーーーーーー!」の後すぐにやってきたのは….そう。

内診してもらったところ、なんと8㎝! やっぱりちゃんとお産が進んでいた!

その後30分ほどして元気な2人目を出産しました。

お風呂中に再び陣痛が復活してから、約4時間での出来事でした。

「自然の陣痛の痛みってどんな感じなんだろう?」

「促進剤を使わなくても私、産めるのかな?」

そんな若干不安な気持ちで臨んだ2人目出産でしたが、一度弱くなった陣痛が再び強くなって、とても安産で出産することができました。

 

自然陣痛がどんな感じだったか?というと、正直な体感としては、「促進剤による陣痛より弱い!こんな程度の陣痛で産めるんだ!」 と思いました。

でもそれは単に、今回は経産婦で産道が開きやすかったために、体感的に弱い陣痛でもお産に繋がったというだけなのかもしれません。

また、1回経験しているので精神的にも余裕があり、痛みを強く感じにくかったというのもあるかと思います。

 

いずれにせよ、とっても安産で、落ち着いて産むことができたのでとても満足のいく出産になりました!

※医療費はなぜか、前回促進剤を使った時の2倍….!!! 自然分娩だったのに….!!! 特段リッチな病院でもなかったのに….!!! その点だけは満足できませんでした(笑)

ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事

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著者:みたん
年齢:30代
子どもの年齢:4歳、2歳

インスタグラム・ブログにて日々のいろいろをイラストで描いています。元看護師・助産師、今は専業主婦。子どもは2歳差の兄妹(KPくん、ツーちゃん)。夫は天然です。

ブログ:みたんぶろぐ
インスタグラム:@mitandays

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