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切迫早産による安静指示。休めないタイミングでの仕事との両立、どうする? by おぐらあんこ

妊娠中、お腹がよく張る、お腹が張って痛い。
でもまだ仕事があって、産休には入れない、休みにくい…

そんな方も多いのではないでしょうか。

今回は私が第一子妊娠時、お腹の張りが強くなってきたため、切迫早産の診断で自宅での安静指示が出された時のことをお話ししたいと思います。

 

 

 

 

第一子妊娠時、私は住宅関係の仕事をしていました。
現場やお客様のところへ伺うことも多く、田舎だったこともあり車移動は必須。
会社の軽トラックで移動することもありました。

妊娠後期に入りお腹も目立ってきた、でも産休に入るにはまだ早い…
そんな時期のことです。

私はその時期、自分の担当案件の工事が重なってしまい、よく外回りをしていました。

すると少しずつ「お腹が張っているな」と思うことが増え、回数も増え、張る強さも強くなっていきました。

お腹が張ったら座ったり、横になって張りがおさまるまで休むようにして、無理をしないように気をつけてはいました。

しかし外にいると困るのが、横になれる場所が少ないこと。

軽自動車で回っている時は後部座席で横になれましたが、軽トラックでは横になれる場所がありません。(座席は運転席と助手席の間にサイドブレーキ等があって横になれませんでした)

 

そして張る回数が多くなり、張りも強くなってくるとやはりお腹の子が心配です。

妊婦健診の時期ではありませんでしたが、出産予定の産婦人科へ電話して、終業後に受診することにしました。

健診の結果、子宮頸管の長さは特に問題はないものの、張る回数や強さの問題から「切迫早産」と診断され、張り止めの薬も処方されました。

 

まだ産休に入る予定ではなかったから、引き継ぎも完全には終わっていない、私が休んでも現場に問題はないとは思うけど、周囲の人はどう思うだろうか…?
と、ぐるぐると色々なことが頭を駆け巡りました。

歯切れの悪い返事に医師は
「切迫早産で診断書を出します。自宅安静にした方が良い、と書いておくので、会社に提出すれば休めます」
と言ってその診察は終わりになりました。

ただ医師に「絶対に自宅安静にしなければならない」とまでは言われませんでした。
「休みますか?」と言われたくらいです。

ただ無理はしない方が良い、それは間違いない。
さあどうするか…

 

結果として、私は外回りをやめて事務所で事務作業のみやるという選択をしました。

車を運転している時や座った状態でお腹が張ることがあまりなかったことと、事務所内ならお腹が張っても横になれるソファがあったことが決め手でした。

また医師の診断書は会社に提出しましたが、その上で「事務所内の作業のみを希望」と伝えるとすんなり受理していただけました。実はその会社では私が初の妊婦だったので、上司も多少狼狽えていたと思います。

もちろん「無理はしないこと」「お腹が張ったらすぐに横になること」「切迫早産が悪化した時は休むこと」を伝え、許可をとった上でのことです。

車通勤だったのですが、夫が休みの日は夫に送迎をしてもらい、車の運転自体もなるべく少なくするように意識していました。

それから産休に入る日まで、無事悪化することもなく過ごすことができ、
その後も早産になることなく39週での出産となりました。

 

そして今振り返って思うのは、正直なところ…

 

周囲にどう思われるか…、そこが確かにとても不安でした。

会社初の妊婦だったので、急に休まれたら困る…と、その後に続く女性社員、後輩たちにも影響が出るのではないか、とまで考えもしていました。

でも本当に、「お腹の子を守れるのは母親だけ」なのです。
何もなかったからよかった、というのは結果論に過ぎません。

あの時もし万が一のことがあったら…と思うと心底恐ろしい。

この時のお腹の子は、今年で9歳になります。口も達者になり立派な屁理屈を並べ、毎日イライラさせてくれますが、それも元気だからこそ。

 

私の場合は子宮頸管の長さは問題なく、「休みますか?」と医師が私に判断を委ねてくる程度の「切迫早産」だったため、今回のような対応をしました。

でもそれは「自宅安静指示」と書かれた医師の診断書があったからこそ、スムーズに話が進んだのだと思います。もし私と同じような状況であれば「医師の診断書」は書いてもらうに越したことはありません。

書いてもらえるなら必ず書いてもらいましょう。

 

ちなみに私は3度目の妊娠時には切迫早産で子宮頸管が短くなり、上2人がいるのに2ヶ月間入院の絶対安静、面会禁止、そのまま出産になり大変な思いもしています。

だから最後に声を大にして言わせてください。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

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著者:おぐらあんこ
年齢:30代
子どもの年齢:8歳、6歳、1歳双子

フリーランスのイラストレーター・漫画家兼4人の子供たちを育児中の母。 家の中心で家庭を回すと見せかけて、家族に全力で振り回される日々。 Instagramとブログでドタバタ日常エッセイ漫画を描いてます。

Instagram:@4kids_anko_twins
ブログ:キミらと愛しのドタバタ暮らし

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