妊娠・出産・育児の情報サイト

【医師監修】妊娠11週(妊娠3ヶ月:妊娠初期)

2020-04-23

妊娠11週の赤ちゃんの様子

やわらかい骨から固い骨へ変わり
内臓は形ができて活動もスタート

11週のエコー写真。もう頭からおしりの長さ(頭殿長)は約4cmになりました。ほぼからだはできあがってきました画像提供:丸茂レディースクリニック

個人差はありますが、この時期の赤ちゃんはおおまかに1日あたり1.5mmずつ大きくなっていて、今週の終わりには頭からお尻までの長さが約5cmにまで成長していきます。

柔らかかった骨が固くなってきて、超音波検査では太ももの骨の長さ(大腿骨長/FL)や頭の大きさ(児頭大横径/BPD)を測ることができるようになります。これらの数値は、赤ちゃんの発育をチェックしていくときに重要な指標となります。今の赤ちゃんの頭は、直径2cmくらいです。

手足には爪がつくられ始めます。首には筋肉がついてきて、前かがみだった態勢から徐々に顔をあげたりすることができるように。内臓は完成に近づいていて、甲状腺や膵臓、胆のうができます。それぞれの臓器は少しずつ活動を始めていて、もうおしっこもできるようになっています。

監修医師

丸茂 元三先生

産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長

産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。

妊婦11週のママの体の変化とアドバイス

妊娠中は食べる量を制限
した方がよい魚があるって本当?

クロマグロ、キンメダイやメカジキなどの大型回遊魚には食物連鎖によって自然界の水銀が濃縮されていて、多量に食べると胎児の神経発達に影響する可能性があると言われています。そのため厚生労働省では、表の通り制限するべき魚の種類とその摂取量を定めています。

特定の魚を継続してたくさん食べるなど、偏った食べ方をしなければ影響はありませんが、食べる頻度を減らすなど、ちょっと注意が必要です。

しかし魚は良質なタンパク質、カルシウムが多く、赤ちゃんの脳の発達に必要なDHAなどの必須脂肪酸も豊富に含まれているので積極的に摂りたい食材でもあります。サバやイワシ、サンマなどの青魚なら水銀の影響が低く、DHAも豊富なのでおすすめですよ。

キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ(インドマグロ)、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ 80gを週に2回まで食べてOK
キンメダイ、ツチクジラ、メカジキ、クロマグロ(本マグロ)、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバイガイ、マッコウクジラ 80gを週に1回まで食べてOK
コビレゴンドウ 80gを週に2回まで食べてOK
バンドウイルカ 80gを2ヶ月に1回まで食べてOK

厚生労働省/妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項
(平成22年6月1日改定)より

監修医師

林 聡先生

産婦人科医
東京マザーズクリニック 院長

産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、超音波専門医、周産期(母体・胎児)専門医。国立成育医療センター周産期診療部胎児診療科 医長ののち、2012年1月より 東京マザーズクリニック院長に就任。

  1. < 妊娠10週
  2. 妊娠12週 >

みんなの体験記の関連記事

妊娠11週の体験談
  1. 妊娠11週の体験談をもっと見る >