【医師監修】妊娠31週(妊娠8ヶ月:妊娠後期)
妊娠31週の赤ちゃんの様子
自分の居心地のよい位置や姿勢で、いろんな表情やしぐさをしています
身長は約40cmに成長しました。足を折りたたんだ胎児姿勢をとることが多くなり、4D超音波診断装置で見てみると、唇をなめたり、耳に指を入れたり、時にはわきの下をかいたりといったしぐさが見られることがあります。
赤ちゃんの視力は0.01くらいですが、明るさにはとても敏感で、生まれた瞬間に目を細めたりします。
一時期、逆子の位置にあった赤ちゃんも、そろそろ頭が下を向くようになる時期です。今の時期で逆子なのは全体の約15%ですが、最後の正期産の時期まで逆子のままでいるのは全体の約3%です。つまり、まだ逆子であったとしても、これから正常の位置にどんどん動いていくので、赤ちゃんに「下を向いてね」とお願いしながら、おおらかな気持ちで待ちましょう。
監修医師
丸茂 元三先生
産婦人科医
丸茂レディースクリニック 院長
産婦人科専門医、超音波専門医。東京大学医学部附属病院産婦人科 助手等を経て、板橋中央総合病院産婦人科 医長ののち、2013年9月 丸茂レディースクリニック開設。
妊婦31週のママの体の変化とアドバイス
おなかが重く、前にせり出すので、姿勢や動作には注意して
来週からは妊娠9ヶ月、おなかもますます大きく重くなってきました。
おなかが前にせり出し、胸も大きくなってくると、からだの重心がやや前にずれて猫背になってしまいます。腰痛や背中のこりにもつながるので、お尻を引き締めてまっすぐ立つことを意識して。今こそゆったり歩きです。
夜眠るときも、上を向くと重たいおなかに圧迫されて寝苦しい時があるでしょう。横を向いて下の足を伸ばし、上の足は曲げて前に出すシムスの体位がおすすめです。
動作も少しゆっくり確実に、を心がけて。足元があまりよく見えなくなってくるので、ものを拾うときはひざを曲げて腰を落としてから、階段では手すりを持って…とふらつきや転倒のないように、からだを守りながら動いてください。ダッシュは危険だからダメですよ。
監修医師
海老根 真由美先生
産婦人科医
白金高輪海老根ウィメンズクリニック 院長
産婦人科専門医。2013年 産婦人科、婦人科、助産師の外来を中心とした白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開設。