こんにちは、肉子です。
不妊治療ライフをエンジョイしていた31歳当時、わたしは銀行の正社員として働いていました。
わたしが居た支店には正社員の女性が4人、みんな既婚。
―――そしてなんと、わたし以外が全員妊婦。
みなさん聖母の笑みをたたえ、おなかをさすっておられます。
その幸せオーラが生理痛に染みるぜ!
なんなのこの環境…。わたしは前世でどんな業(カルマ)を積んだのか気になる次第です。
いつかはわたしも、あちら側(妊婦組)に仲間入りするのかしらウフフ☆彡 …と仕事をこなすも、やっぱり辛くなる時もあります。
こんなにストレス溜まる日常でホンマに妊娠できるんかいな!? …と、ついつい負のスパイラルに陥ってしまうのでした。
こういう話をすると、よく「会社が悪いのだから、人事部に直談判して改善してもらえばいい」などと言われるのですが、それはもちろんわかっています。
けれど、それで本当に解決した実際の話をわたしはいまだに一例も聞いたことがありません。
末端の社員が、会社の上層部に「人を増やしてください」と言いに行ったなどという話も聞いたことがありません。みなさん、どうですか?
もっと妊婦さんが気兼ねなく休めて、穴埋めに回る社員の負担を偏らせずに、みんなで分かち合えるようにしたいものです。
それはともかく、仕事中も「赤ちゃん欲しい」という気持ちからなかなか離れられません。
アアアアア~わたしも早く産休・育休入って出産手当金欲しいよぉ~社会保険料免除されてぇよ~育児休業給付金欲しいよぉ~~
オフィスの床に大の字になって、手足バタバタさせて大暴れしたい衝動と毎日戦うのでした。
そして、疲弊した身で婦人科へ行けば周囲はおなかの大きな妊婦さんだらけ。夫婦でエコー写真を眺めたり、おなかの赤ちゃんに話しかけたり、おなかをグルングルンさすったり。
羨ましすぎて、彼女たち周辺に十字にキラキラ輝く光のエフェクトオーラを幻視しました。
なーーんか
「わたし以外、全員ハッピー」
な空気が、とっても居心地よろしくないんですけど。
いま思うと、婦人科の患者が自分以外みんな妊婦なんてありえないと思うので、それしか目に入っていなかったのでしょうね。
その居心地の悪さもさっさと妊娠してしまえば終わることだと思っていたので気にしないようにはしていたのですが、肝心の赤ちゃんがまったくできず。
痛いと噂の卵管造影に耐え、子供ができやすくなるというゴールデン期間もあっという間に過ぎ。
タイミングから人工授精に切り替えたものの、4回トライしても空振りでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
そして、くだんの銀行勤務ですが、わたしの心のバランスが崩れてきたので辞めさせてもらいました。
フッ…給付金とか手当金の夢も、これで儚く消え去りました。
「上司め、わたしがいなくなって少しはありがたみを知るがいいわ…(暗黒微笑)」
と思っていたら――
わたしが去ったすぐ後にものすごく仕事ができると評判の美人社員が転勤してきたので皆さん喜んでました。
ちなみに私はその後、流通関係の事務に転職しました。土日・祝日も仕事だけど平日に通院しやすくて本当に良かったです。
忙しくもなくノルマもなく、ゆる~い職場で一気にストレスが無くなり、まさに解き放たれた気分で次のステップへ挑むことができました。
早くこうしていればよかったぜ!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>>次回のエピソード:せめて股間にタオルを…!内診台の上で「奇跡みたいな妊娠もあるからね」と励まされ涙
著者:肉子
年齢:37歳
子どもの年齢:3歳・1歳
100人婚活地獄から這い上がり30歳で結婚。健康には自信マンマン・産む気マンマンなのに不妊でずっこける。成果が実り、現在は2児の母。
ブログ:ヲタ腐ダイアリ
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。