あれは、長男が一歳になったばかりの出来事でした。
長男のP介は元気でよく動きまわる子でしたがまだひとり歩きはできず、ハイハイや、つたい歩きで家中をあちこち探検して回っていました。
ある日、私が台所で食器を洗っていると、またいつもの私の姿が見えるところでスリッパをしゃぶったり扉を開けたり閉めたりしていました。
スリッパは汚いなあと思いながらも早く洗い物を片付けてしまいたかったので見て見ぬふりして洗い物を続けていました。
そして片付けが済んだら公園に遊びに連れて行こうと思っていたのでP介の機嫌の良いうちに自分の身支度をしてしまおうといそいそと着替えをしていました。
バックにオムツを入れて汚してしまった時の為に着替えも入れてと、出かける用意をしながらふと彼がいる方向に視線をむけました。
すると“もぐもぐ”お口が何かを食べているようなのです。
あれ、ご飯はだいぶ前に食べたはずだけどな?また何か変なものをひっぱり出して口の中にいれているのかな?
近づきながら彼のそぶりを見ているとモソモソとなにかズボンのおしりの方から手で何かを取り出しているようです。
布かティッシュか何かかと初めは思っていました。
しかしそのかわいらしいぷよぷよした太ももの下の方から取り出している手をつかんでみたところ……???!!!
この茶色い、いつも嗅いでいる匂いを放つべっちょっとした物体は!
うんこです!!
なんと一歳児、ふつうにお茶菓子でも食べるようなノリでもぐもぐウンチを食べていたのです。
ありえない!!
「何してるの!!そんなの食べちゃだめでしょ!」
わけのわかってない一歳児に私はびっくりして怒鳴ってしまいました。
ウンチウンチ、されどウンチ大丈夫なのかそんなもの食べて・・・。
私はかなり気が動転してしまいました。
とにかくこの状況をなんとかしなくてはと、P介を抱きかかえ洗面所へ連れて行きウンコまみれの口の中に手をいれて掻きだせるだけウンチを書き出しました。
そしてこれまたウンコまにれの手を洗いウンコがビチビチにはみ出たおむつやズボンを着替えさせました。
P介がウンコを堪能していた場所も拭いてきれいにしやっと落ち着きを取り戻しましたが 、大丈夫かウンコ?ウンコ?人体に影響はないのか、不安が頭の中を駆け巡って仕方なかったので中毒ダイヤルに電話しました。
中毒ダイヤルのコールセンターの人は「大丈夫ですよ したばっかりのウンチでしょ?自分の。お水飲ませておけば大丈夫です」といってくれました。
「そうですか」と、とりあえず緊急を要することではなさそうなので安心しましたが、下痢などが心配だったので念のためかかりつけの小児科を受診しました。
小児科の先生はいつも辛口の女医さんなんですが、ものすごいあきれ顔で私が食べさせたわけでも私が食べたわけでもないのに
「うんち?そんなの食べたのなんて聞いたことないわよ」
「お母さん気をつけて見とかなくちゃだめよ」
「自分のウンチなら何もしなくて大丈夫だけど心配なら薬だしとく?」
いつもの辛口診察で終わりました。
次に待っている患者さん達に診察の声が聞こえるのでとっても恥ずかしかったです。
そして中毒ダイヤルの人や女医さんのいうようにその後、P介は具合が悪くなるようなことはありませんでした。
そして私がいつもではありえないような顔で怒ったからかその後P介はウンチを一度も食べることはありませんでした。
体は何もなくてよかったんですがほんとうに恥ずかしくて心臓に悪いできごとでした。
著者:あわてんぼう母さん
年齢:39歳
子どもの年齢:13歳(当時9ヶ月)・11歳
男の子2人のお母さんです。早いもので上のお兄ちゃんは13才の中学生になりました。 妊娠中、赤ちゃんの頃は不安もいっぱいで自分が子育てなんてできるのかな とおもっていましたがなんとかなるものでもう中2病まっさかりの思春期くんにまで育ってくれました。 赤ちゃんの頃は赤ちゃんの頃の幼稚園の頃は幼稚園の小学校では小学校の それぞれの悩みがありますが、今は今で言うことをきかない、口答えばかりする など大きくなっただけの悩みがいっぱいあります。 この子たちが大人になった時、今の悩みの懐かしい思い出になるのかなと思ってます。
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