レントゲン室の寝台に横になり、バルーンから造影剤を入れていきます。
担当医の先生には、「卵管の口にチューブが留まるように、中でチューブの一部が膨らむのでバルーン」と説明を受けました。
実際、バルーン部分を膨らませたのは移動する前だったのか後だったのか、聞くのを忘れてしまいわかりませんが、移動する前だったとしたら、ふくらんで留まってるような感覚は感じませんでした。
少しずつ造影剤が入れられるにしたがって、徐々に生理痛のような痛みを下腹部に感じていきました。
でも、耐えられるレベル。
先生は「痛かったら言ってくださいね。ゆっくり入れていきますよ。」と言われたのですが、止めてほしいほどの強烈な痛みではありませんでした。
私の場合、生理中のお腹の上に大きな岩をすこしずつ置かれていくような感じがしました。
じわじわと痛みが強くなる感じだったのですが、途中、一瞬だけズキンッ!と強い傷みが走り、思わず「痛いです!」と声が出ました。
針で中を刺されたような痛みだったので、「まさか何かあったのでは」と、とても不安になりました。
ですが、先生が「うん、ちょっと休みましょうね。」と止めてくださって一分ほど休憩したら、そのあとはジーンとした痛みが残るだけで検査を続けることが出来ました。
先生は終始にこにこしながら進めてくださったので、なんとなく「大丈夫なのかな」と感じて不安がぬぐわれました。
何がどうなっているのかわからない状態なので、余計に「先生の顔色」で判別するしかなくて、「先生が深刻な顔をしていない=大丈夫」と言い聞かせていた部分もあるかもしれません。
そして撮影が終わり、バルーンはレントゲン室で取って頂きました。
取る時は、やはり異物感で気持ち悪くなりましたが、一瞬で済んだのでホッとしました。
レントゲン写真の現像を待っている間には、もうお腹の痛みは軽い生理痛ぐらいに収まっていて、すべて終わって帰宅する時には、気にしていないと感じないぐらいの軽いものになっていました。
また3人で婦人科に戻ってから、レントゲン写真のチェック。
レントゲン写真に写った私の子宮と卵管は、途中グネグネしている部分はありましたが、保健の本で見るような形をしていました。
先生も「すこし狭いところがあったかもしれませんが、通っていますから問題はないようです。」と仰ってくれて、その瞬間ホ~ッと全身の力が抜けてしまいました。
そんな様子が伝わったのか、先生もふっと表情が緩まれて、
「卵管造影検査のあとは、三か月ほど、黄金周期がありますよ。」と、にこっと笑ったのでした。
卵管造影検査の後は、造影剤のおかげで卵管の通りが良くなり、精子が到達しやすい時期なのでチャンスなのだそうです。
「いまのところ、ゆうひさんに目立った問題はありませんから、注射なども併用して試してみましょう」
とのこと。
「黄金周期」という言葉に、先生も私も目がキラッと光ったのでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>>次回のエピソード:この痛み、忘れまいぞ…お尻への筋肉注射で黄金周期を駆け抜ける!
著者:ゆうひまほ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:1歳
36歳で妊娠出産、現在元気いっぱいな一歳男児を必死で育てています。広島を愛するアニソンヲタなミーハー主婦。
イラストだけでなく、手芸やDIYも好きな、「なんでもとりあえず自分でやってみる」派です。現在はそれらに没頭する時間が無いのが悩み。
ブログ:よいやさのゆっちサン
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