こんにちは、pikaです。2歳の双子男児を育てています。
双子を授かるまでのお話。不妊治療専門クリニックを受診し、夫婦ともに不妊の原因があることが判明したわたしたち夫婦。
今回は、続く周期で『子宮卵管造影検査』を受けたときのお話です。
子宮卵管造影と言えば『痛い』ことで有名な検査。
わたしも受ける前は恐怖でしかなく、沢山の口コミや体験談を読みあさりました。
痛い人、痛くなかった人。
重い生理痛程度だった人から、失神して検査が中止になり再検査になった人まで。
それらを総合してまとめると、
『卵管が通じていれば重い生理痛程度。つまっていると激痛』ということのようでした。
もちろんなかには、「全く痛くなかった」という体験談もありました。
わたし自身は本当に怖がりで、痛みにも弱いため、当日は持参の鎮痛剤を各種内服してから検査に臨みました。(※クリニックからの指示はなく、内服は自己判断です)
数ある体験談によれば、『造影剤を流す瞬間が痛みのピーク』ということだったため、まだチューブを入れる段階ではそんなに身構えていなかった当時のわたし。
しかし、先生がチューブを入れた瞬間、感じたこともない痛みが。
そしてチューブが抜けないように中でバルーン(風船)を膨らませるのですが、これがまた意外なほど痛い。
それはこれまでに経験したことのないタイプの痛みで、例えて言うならば体の内部を直接針で刺されるような、鼻の奥に針金をむりやり押し込まれるような感じの『さしこむような鋭い痛み』でした(※あくまでイメージです)。
造影に必要な器具は太ももに固定され、チューブを入れ終わったら検査のレントゲン室までは徒歩で移動します。(その距離3~4mほど)
「それでは移動してください」とカーテン越しに声をかけられたものの、痛みと同時に始まった『冷や汗・めまい・気持ち悪さ』の症状でとても立ち上がれるような状態ではなく。
指先は震え、汗はダラダラ、目の前にはチラチラとお星様が。と同時に、吐きたいような気持ち悪さ。
これは倒れる!という危機感があり、どうにか「立ちくらみが…」と小声で伝えたところ、内診台の上でしばしの休憩。しかし、いっこうに良くなる気配はありません。
ただ気持ち悪さに耐えているうち、カーテンの向こうからさっそうと看護師さんたちが現れ「がんばりましょう!」と笑顔でわたしをがっちりホールド。
手荷物と一緒に検査室まで運ばれました。
先にレントゲン室で待機していたもう一人の看護師さんは、わたしの顔を見るなり「大丈夫?!」と驚いた顔。
あとから聞いた話ですが、顔も唇も真っ青だったということです。
続く気持ち悪さになんとか耐えるうち、あれよあれよと言う間に造影剤を注入され、痛いのかどうなのかわからないうちに造影は終了。
「チューブを抜きますね~」という声と同時に症状は徐々にひいていき、レントゲン台が横から縦に立ちあがる頃にはすっかり気持ち悪さは引いてしまいました。
冷や汗を沢山かいたせいでつま先から頭までものすごく涼しく、お会計の頃には気分爽快。
その後の2回目のレントゲン撮影もとどこおりなく終了し(こちらは撮るだけです)、卵管のつまりもないということで検査は無事終了しました。
事前に目を通した体験談にはあまり書いていなかったのですが、子宮卵管造影検査で気分が悪くなる人は一定数いるようです。原因はおそらく、緊張と痛み。
緊張状態にあるところに強い痛みが生じたり、処置の刺激を受けたりすると『迷走神経反射』という自律神経の反射がおこることがあります。その結果、血圧がさがり今回のような症状を引き起こします。
症状の強い場合は、失神にいたることも。これは採血などの医療行為でも同じく生じます。
当時のわたしをふり返ってみても、あらかじめ『これから痛い検査をする』という緊張状態にあり、なおかつ『経験したことのない強い痛み』があったこと。これらが引き金になり迷走神経反射をおこしたと考えられます。
同じ検査でも、人により感じ方はさまざまです。
これから子宮卵管造影検査をおこなう方をおどかす訳ではないのですが、こういったケースもあるというひとつの体験談として書かせていただきました。
気持ちが悪かったのは本当にチューブが入っていた間だけ。「もうダメかも」「倒れる」と感じましたが意識を失うまでには至らず。あの時がんばってと励ましてもらい、検査を終えることができ幸いでした。
このような反射を予防することは難しいですが、深呼吸をするなど検査中はなるべくリラックスを心がけ、もし気持ち悪さが生じても焦らず早めに周囲の人の助けを求めることが大切だなと思います。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
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