4ヶ月健診で誰よりも湿疹がひどかった息子。
ショックを受けていた私に地下鉄で隣に座ったご夫婦が
素敵な言葉をかけてくれました。
明日から臨月!そんな日に陣痛が始まり待望の第一子、男の子を出産しました。
慣れない育児が始まり3ヶ月が過ぎた頃でした。
顔や首回りに赤い湿疹がたくさんできるようになりました。
この時期は湿疹ができやすいと聞き、薬を塗ったりシャワーをしたり早く治すことに必死でした。
息子の場合、主に顔に湿疹が集中していて、何をするにも気になって仕方ありませんでした。
そんな中、4ヶ月健診の日がやってきました。
ほとんど2人で遠出をした事がなかった為、前日から準備をし抱っこ紐でぐっすり眠る息子を連れて向かいました。
会場に着くとたくさんのママが子供を抱っこして椅子に座っていました。
ちょうど息子も起きたので私も抱っこ紐から出し説明を待ちました。
その時です。私は気付きました。周りの赤ちゃんがみんなとても綺麗な顔をしていることに。
無意識に自分の息子よりひどい子はいないのか探していたように思います。
この時期はみんな湿疹ができるんじゃないの?と自問自答しながら息子の顔を隠すように抱きしめました。
申し訳ない気持ち、悲しい気持ちでいっぱいになり帰宅しました。
そこからはさらに顔の湿疹が気になって仕方なくなりました。
病院をいくつか回ったり薬を変えたり。シャワーも1日に何回もしました。
ネットで毎日乳児湿疹を調べて過ごしていたと思います。
そんな時でした。
地下鉄に乗っていると隣に座ったご夫婦が話しかけてきました。
子供が大好きだという夫婦は息子の顔を覗き込み
「まぁ、可愛い」と言ってくれました。
「顔の湿疹がひどいので」という私に「ほら、笑ってくれたよ」と本当に嬉しそうに息子に声をかけてくれました。
その時私はなぜか泣きそうになってしまいました。
確かに息子は可愛く笑っていました。
それなのに湿疹が有ることが恥ずかしいような気がして、そんな息子の笑顔をちゃんと見ることなく、いつも後ろめたい気持ちでいたからです。
「お鼻が高いから将来楽しみね、ママ頑張ってね。子育てなんてあっという間だからちゃんと見逃さないようにね」
本当に心に残る出来事でした。
その夜、撮影していた写真を見返すととっても可愛い顔をしていました。
ちゃんと息子のことを見ていなくてごめんねとまた涙がでました。
寝顔も何回も見に行きました。湿疹なんて気になりませんでした。
それからは早く治そうと焦らず生活できました。
どんどん人前にも連れて行くようになりました。
周りの目ばかり気にして息子の視野を狭くさせてしまっていたと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
周りの子と比べるのではなく息子は息子だと、今は周りとの違いも楽しめるようになりました。
それからは病院も一つに決め、先生を信じお薬を塗り続けました。
1歳を過ぎ今では湿疹はほとんどなくなりました。
今も湿疹いっぱいの顔で微笑む息子の写真を見ると涙が出そうになります。
よく頑張ったね。
そしてこれからも息子は息子。焦らず一緒に成長していこうね!これからもよろしく!
著者:きょうママ
28歳で待望の第一子出産!
結婚を機に仕事を辞め転勤族の夫と全国を転々としてます。只今、第二子妊娠中。二歳差育児がこれからどうなるのか楽しみです。趣味は編み物。現在息子のマフラー作成中の為、早く寝付かせることに全力を注いでいます!
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