真冬のカナダで初めての出産。かわいい女の子でした。
カナダでは、出生から24時間後の検査で赤ちゃんに問題がなければ退院です。そして、退院から2日後に小児科を受診する必要があります。
退院後は、ゆっくり休む間もなく数時間おきのオムツ替えと、授乳はなんと1時間ごとで私はへとへとでしたが、おしっことうんちも回数は出ていたので、2日後には何の気構えもなく小児科にかかりました。
しかし、いざ体重を測ってみると、出生時から10%以上減ってしまっていました。一般的に多少の体重減少はあるようですが、10%は減り過ぎとのこと。
医師からは、とにかく飲みたいだけ飲ませて、少しミルクを足して明日再診するように言われました。
1時間おきに授乳していたのに、赤ちゃんの体重が減ってしまっていたことに大変ショックを受けましたが、言われた通り授乳を続け、翌日にはミルクも与えてみました。しかし娘はミルクをすぐに吐き戻して、グッタリしてしまいました。
雪の降るなかを急いで病院に連れて行くと、体重は昨日からさらに減少。感染症の疑いがあるので、大病院の救急に行くように紹介状が出されました。
すぐさま別の病院に行き、血液検査を受けましたが、結果は陰性。しかし心拍数が遅く体温が低いので、他の検査と併せて抗生物質で処置することに。新生児は症状がはっきり出ないので、これ以上の悪化を避けるために、とのことでした。
点滴で水分と抗生物質が与えられ、一晩救急で過ごしました。娘の小さな体に点滴の管が繋がれ、血液検査のための針が幾度となく刺されるのを見るたびに、胸が張り裂けそうで涙が止まりませんでした。
しかし、翌朝になっても原因がわからず。心拍数がなかなか上がらないため、数日間入院することになりました。
私は授乳があるので、そのまま付き添いで病院に滞在。主人は疲労とショックのせいもあり、風邪でダウンしてしまいました。
入院中は、母乳外来の専門家のカウンセリングを受けました。赤ちゃんの体重が増えなかったのは、飲ませているようで実は飲めていなかったことだと指摘され、まず飲ませ方を直されました。
母乳の出もいまひとつだったので、病院に備えつけの電動搾乳機で、授乳後に搾乳を始めました。カウンセラーから母乳哺育が軌道に乗るには4~6週間はかかると言われたので、娘がちゃんと母乳を飲めるように、体重が増えるようにと、私も必死でがんばりました。
入院中は毎回授乳の前後で赤ちゃんの体重を測り、どれだけ飲んだか、飲んだ時間、排せつについても確認して看護師さんに報告しました。
点滴治療と授乳のアドバイスの甲斐があって、入院から2日目には赤ちゃんの体重は100g増え、次第に哺乳量も増えていきました。
1週間ですべての検査と治療を終えた頃、娘は出生時の体重まで回復し、すっかり元気になって退院する事ができました。心拍数は未だ若干ゆっくりめですが原因は不明。私に似てノンビリさんなのかも?
娘の体重が減り続け、入院治療が決まったときには、ショックと不安でいっぱいでしたが、医療スタッフもすぐそばにいる環境で、母乳育児の指導もしてもらえ、娘が元気になって本当によかったです。
著者:メイプルベーコン
年齢:40歳
子どもの年齢:8ヶ月
カナダでまさかの高齢出産。手作りを楽しみながら子育て奮闘中!
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