『幼稚園行きたくない』。
先日、年中の息子から出た言葉。まさかわが子からこんな言葉を聞くなんて思っていませんでした。私の目には、毎日楽しそうに通っていると映っていたからです。
うちの幼稚園は、通常の保育時間(2時まで)の後に延長保育があり、働いているママ達はそれを利用しています。
どうやら息子はその延長保育が嫌なようでした。
これを聞くと、息子は延長保育でする活動が嫌というより、延長保育そのものが嫌なようです。
泣き出してしまいました。
仕事といっても、私は漫画家で在宅なので、頑張れば通常の時間にお迎えに行くこともできます。でもそれを1度してしまうと、毎回ねだられてしまうのも困る・・・と思い躊躇していました。以前にも息子に 「2時にお迎えがいい」と言われたことは何度かありました。でも「お母さん仕事なのよ、ごめんね。」と、流してしまっていたのです。
しかし今回は流せるレベルではない本気の泣き。こんな息子は初めてでした。
これを言われた時、ハッとしました。
息子は延長が嫌なんじゃなくて、いつもちゃんと話を聞かない母が嫌だったんだな、と。
息子が求めていたのは『2時にお迎えに来る母』ではなく、『自分の話をしっかり聞き、気持ちに寄り添ってくれる母』なのだと気づきました。今までの自分を心底後悔しました。今までの私の態度は、息子をないがしろにしていたと思いました。
子どもは母親が仕事をしているから、忙しいから寂しいのではありません。自分に向き合ってくれていないと感じるから寂しいのです。子どもはそれを敏感に感じ取ります。
今回の場合、『仕事だから、2時には行けないんだ。ごめんね』 と、結論から言えばその通りです。でも結論は出ているから、とシャットアウトしてしまうのではなく、子どもの気持ちをしっかり聞いてあげることが大切なのだとヒシヒシ感じました。
また、うちの幼稚園だと延長をする子は少数派です。なので保育園などに比べると、子どもによっては寂しさを感じやすいのかもしれません。
なんにせよ、子どもの気持ちを軽く扱ってはいけない。子どもにしっかりと向き合い、寄り添って行こう、と反省した出来事でした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:グラハム子
年齢:30代
子どもの年齢:5歳と3歳
いたずらっ子で元気いっぱいな兄妹に振り回されているお母さん。堅あげポテトと甘いコーヒーが好き。 家族が寝たあと夜中にインスタグラムで育児絵日記を描いています。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。