娘が生後8ヶ月の頃です。
それまでとくにおっぱい詰まりなどのトラブルもなく、順調に授乳を続けてきましたが、離乳食が始まったことで授乳量が減ったため、この頃はおっぱいが張りやすくなっていました。
右のおっぱいをあげたら次は左を飲ませるのですが、片方だけでお腹いっぱいになってしまうと、もうそっぽを向いて飲んでくれません。
すると、飲まれなかったほうのおっぱいがパンパンに張ってきて痛むので、ちょっとだけ飲ませて満足する前に反対側に移行するなど、授乳のバランスにはかなり気を使いました。
それでもある時ついにおっぱい詰まりをおこしてしまいました。
カチンコチンに張っている方のおっぱいを手で絞ってなんとか詰まりを取ろうとするのですが、じわーっと滲む程度にしか出てこなくて、張りはどんどん強くなっていきます。
赤ちゃんに吸わせてみてもやはり詰まりはとれず、時間が経てばたつほどに痛みが増すので、手で絞ることすら難しくなってきます。
ネットで調べると、乳腺炎で高熱が出ていない場合にはお風呂で温まってマッサージすると良いと書いてあったので、さっそく湯船にお湯を溜め、浸かってみることにしました。
赤ちゃんを旦那に見てもらい、リラックスできるようにひとりでのんびりお湯に浸かります。
乳頭に白いものが見えていたので、多分これが詰まりの原因だと思い、その白い固まりをどうにか引っこ抜こうとしました。
白い固まりは例えるならニキビの芯のようで、乳腺にがっちりと蓋をしている感じです。
指先で乳頭をぐっぐっと押すと白い固まりが頭を出すように見えてきます。
湯船に浸かりながらしばらくそれを続けていると、白い固まりがニョキッと抜け落ちました。
続いて母乳がビュービュービューッと勢いよく噴射し始めたんです!
それはもう天井にも届きそうな勢いで、しかも数分もの間ずっと吹き出しは止まりません。
(なにこれ!?噴水?)
私はなんだか人体の神秘を見た気がして、興奮して大声で旦那を風呂に呼びつけました。
「ちょっとー!きて!!おっぱいが、おっぱいが止まらないっ!!」
旦那は軽く引いてましたが、岩石のようだったおっぱいがみるみるうちにマシュマロのごとく柔らかくなっていき、私はもう大感動です。
母乳の噴出が止まった頃にはお湯が白く濁っていて、本当のミルク風呂になっていました。
一体どれだけの量の母乳がおっぱいの中に収まっていたのでしょう。
おっぱい詰まりをおこしたら高熱が出る前に、お風呂に浸かって乳頭マッサージしてみて下さい。
あースッキリした!
著者:宇都宮薫
年齢:35歳
子どもの年齢:5歳と2歳
フリーランスのママライター。5歳、2歳の娘と同業者の夫との4人家族。なんでも手作りするのが大好きで、今年は味噌作りに挑戦しようと思っている。
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