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ページが飛ぶ!後ろからめくる!読み聞かせの理想と現実。「そもそも絵本は誰のもの?」 byイシゲスズコ

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こんにちは、イシゲスズコです。

絵本の読み聞かせボランティアとしても活動するなど、自他共に認める絵本好きの私ですが、自分のこどもたちに読み聞かせるのをバッサリ止めていた時期がありました。

今回はそんな我が家の絵本奮闘記。

 

産後、理想を高く持って望んだ絵本の時間…

第一子の妊娠出産当時、もともと本好きだったこともあり「こどものための絵本!」とせっせと絵本を買い集めていた私。
絵本棚に表紙が見えるように並べ、寝かしつけのときにも絵本を…
と意気込んでいた私を待っていたのは、理想とは程遠い現実でした。

 

聞かない、飛ばす、後ろから…!?

おすわりができるようになった頃から一緒に絵本を楽しむ時間をなるべく作っていた我が家。こどもが自分で絵本に手を伸ばすようになってきた頃、問題が持ち上がりました。

読めない、読み進められない…!

私が読んでいるページは無視してどんどんページを勝手にめくる、
パラパラ〜〜〜っとめくって「おわり!」ってやってまた同じことを繰り返す、
後ろからめくる…

こんなこどもたちに「絵本を読み聞かせるから黙って座って聞いて!」なんてとてもエゴイスティックなことなんじゃないかしら…と途方に暮れ、慌ただしい毎日の中で絵本を読み聞かせることから遠ざかっていました。

 

「好きに楽しんでいいんだよ」という絵本作家さんの言葉

理想がもろくも崩れ去って落ち込んでいた頃、とある絵本作家さんのエッセイに出会いました。

絵本はこどものためのものだから、こどもが好きに楽しんでいい
後ろから読んでも破いても食べてみても、好きに楽しむのが絵本

自分が見落としていたものを叩きつけられたような気がしました。
私は「絵本を読み聞かせて意識高く育児する」ことばかり考えていて、絵本がなんのためにそこにあるのかを見落としていたんだなぁって。

 

ただそこに置いておいた、絵本

こちらから読み聞かせをしますよ〜というのはやめて、こどもたちの好きなときに好きなように楽しめるようと、ただそこに本を置いておく生活が始まりました。

さすがに「破く」にはかなり抵抗があったので低年齢の子がいる頃はなるべく強い紙で作られたものだけ手の届くところに置いておくようにはしていたし、扱い方をその都度教えたりもしてきました。
それでもかなりの本が傷んだり破けてしまったり。当時は悲しい気持ちにはなったけれど、今その本を手に取ると、好んで何度も何度もページをめくっていた小さな息子たちの姿が目に浮かびます。

 

ゆるゆると、こどものペースで

こどものためのものだから、こどもが好きなように。

小学校高学年の息子たちや娘は何かの本にどっぷりハマることもあればゲーム三昧で本には見向きもしない時期もあり、相変わらず自由に自分の好きなように、本と暮らしています。

6歳の末っ子は図書館が大好き。
私が定期的に読み聞かせボランティア用の絵本を借りに行くのについてきては、自由に絵本を選んではごっそり抱えて帰っては私に「読んで」とせがみます。同じ本を何度も何度も借りることもあるし、借りてきたのにちっとも読まずに返すことも。
読み聞かせるときもページの進行は本人任せ。こどもたちと絵本の世界では私はあくまでも添え物。お兄ちゃんたちみたいに自分たちで勝手に本と親しむその日まで、末っ子と一緒に絵本を楽しむ日々を送っています。

 

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著者:イシゲスズコ
年齢:38歳
子どもの年齢:小6・小5・小3・5歳

九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。

ブログ:「スズコ、考える。」

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