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頑張って報われないのも辛いけど、楽をするのも心が辛い。“食べない子”をもつ親の悩み by あひる

1人目のときは、離乳食をどれだけ頑張っても食べてくれなかった。頑張らなくていい、楽しておけば良かった!と前回の記事で書きました。

 

 

それは本当に思っていることです。
でも、当時はそんな言葉を素直に受け取れなかったかもしれない…。と思いました。

2人目も好き嫌いはあるし、食べむらもあります。
でも、食べない子は全然違うんです。
食べないのレベルが違う。

 

離乳食初期は順調だったのですが、少しずつ好き嫌いが出てきて、一時期はベビー煎餅以外なにも食べませんでした。

幼児食になってからも、パン・果物・納豆・白米しか食べない時期もありました。
その全く食べない期が過ぎても、野菜と肉は全く食べませんでした。

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なんとか野菜を食べてもらおうとホットケーキに野菜を混ぜたり、甘いポタージュスープを作っても、少しでも野菜の繊維が残っていると食べてもらえませんでした。

食べる量自体少なく、昼と夜どちらも全く食べないときでも「お腹が空いた」とも言いません。

まるで「食べる」ということに興味がないみたいでした。

 

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卒乳済みで他に栄養を取る機会もないので、炭水化物以外の栄養がほぼ取れていないことがとても不安でした。

 

そして、毎日食事の時間がストレスでした。

一生懸命考えて、工夫をして作ったものをグチャグチャにされる毎日。

 

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納豆ごはんだけは大好きだったので、
納豆ごはんだけを出す時も多かったです。
楽をしているはずなのに、「こんなのばかり食べて…」と心はすり減っていきました。

 

それだけじゃありません。
児童館で「お昼は何食べるの?」って聞かれたり、お義母さんが電話で娘に「今日は何を食べたの?」って聞いてくるのが辛くてしょうがありませんでした。何でもない一言が引っかかる。
「おせんべいです」「納豆ごはんです」なんて言えませんでした。


○○したら?などというアドバイスもストレスでした。善意のアドバイスなのに。

 

親が「おいしい!」って食べるなんて毎日やっていたし、
幼児食の本を見て野菜嫌いな子のためのレシピもたくさん作りました。
一緒に料理をして食に興味をもたせようともした。
全部食べた時のご褒美も用意したし、
好きなキャラクターのピックを使ったり、飾り切りしたりと見た目にも工夫しました。
ぬいぐるみを使ってテンションを上げて楽しく食事もしました。

食べられる日もあったけど、それも最初だけ。すぐに食べなくなりました。

 

ニヤニヤしながら吐き出したり、手でグチャグチャにされたり、わざとべえされたりする食べ物たち。

これなら食べるかも!と期待して作った料理が生ゴミになる。

「食べ物で遊ばないよ。」
「食わず嫌いしないで、一口だけでいいから食べてみて。」
毎日毎食、同じことを言っていました。

 

諦めて毎食大好きな納豆ご飯だけあげればいいのに、
少しでも栄養をと思ってしまうのは娘が大切だから。
全く食べなくて心配になるのは娘が大好きだから。

それなのに、そんな大切な娘を怒ってしまう自分が嫌いでした。

「保育園だと食べるよ。」と言う人も多いと思いますが、
保育園に通うようになっても、園でも白米しか食べませんでした。

 

頑張って報われないのもつらい。
でも、楽するのも心がつらい。

周りと比べてつらくなるし、
自分を責めて、つらくなる。

 

経験者だけど、そういう人にできるアドバイスを持ち合わせていないんです。
食べないもんは食べないですし!!!!
気持ちの持ちようったって、渦中にいたらつらいもんはつらいし。不安だし。

「ものすごい頑張ってる!大切だからこそ、つらいんだよね。いろいろ試行錯誤して凄すぎる!食べるものだけ用意するのも偉いし、食べないものを用意するのも偉い!食事の時間にこどもの前にいるだけで偉い!」と応援することしかできません。

せめて、同じように悩んでいる人もいるんだなぁと思ってもらえればと思います。

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著者:あひる
年齢:アラサー
子どもの年齢:4歳と2歳

お喋りな姉妹に振り回されているお母さん。心配性で育児中もすぐに不安になるタイプです。おおらかでドーンとしているお母さんに憧れながら日々邁進中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。