どうも、さやかわさやこです。
季節はすっかり初夏ですが、本日は雪にまつわるエピソードです。
季節はずれですみません…
我が家の住んでいる地域はほとんど雪が降りません。
降ったとしてもチラつく程度で、もうここ4年積もるような雪は降っていません。
なので子供達は毎年雪に思いを馳せています。
そんな子供達の念願叶って、今年に入ってから雪が積もりました。
朝、カーテンを開けた瞬間目に飛び込んできた雪景色に、次男と末っ子長女は大興奮。
長男は3、4回ほど雪で遊んだことがあり、次男も4年前に積もったときのことを覚えていました。当時赤ちゃんだった末っ子長女は物心ついてはじめての雪景色に誰よりも感激していました。
幼稚園から帰ってきて、お庭に積もった雪で雪だるまを作った次男と末っ子長女。
お昼には雨混じりの雪になってしまって、小さな雪だるましかつくれませんでしたが、2人はとってもうれしそうでした。
そんな2人の笑顔をみていて私も嬉しかったのですが、ふと一抹の不安がよぎりました。
長男が3歳くらいのとき、日に日に溶けて小さくなっていく雪だるまをみて泣いたことがあったのです。
これは次男と末っ子長女も同じ道を辿るのでは…どう伝えようか…しばし思案して次男と末っ子長女に伝えました。
雪だるまちゃんを屋根の下に移動させ、一旦家の中にはいりました。
けれど、家の中に入って5分もたたないうちに、庭に出て行ってしまった末っ子長女。
あとを追いかけると…
「長女ちゃん…雪だるまちゃんのことが心配なんだね…」と声をかけると、みるみる涙ぐんでいき、大泣きしてしまいました。
なだめてもなだめても雨まじりの雪がふる寒空の下、泣きながらテコでも動かない末っ子長女。
どうしたもんかと途方にくれていると、様子をみに次男がやってきました。
末っ子長女が雪だるまちゃんが心配で泣き止まなくて困っていることを伝えると、「それなら僕がなんとか泣きやましてくるわ!」と意気込む次男。
私は物陰に隠れて、2人の様子を伺っていると…
そしてしばらくして、見事末っ子長女をなだめて連れてきてくれたのでした。
そのあとも結局、寝る直前まで何回も雪だるまちゃんの様子をみにいっていた子供達。
そして翌朝、雪だるまちゃんをみにいくと…
きのうとは違う姿形の雪だるまちゃん。末っ子長女は表情が険しくなりながらも、涙をこらえていました。
そのあと幼稚園に行き、先生にはこう伝えました。
次男と末っ子長女が幼稚園に行っている間、私は雪だるまちゃんが溶けてしまうことについて、どんな言葉をかけてあげたらいいか考えを巡らせました。
「これが自然だから仕方がないんだよ」
「また雪が降ったら雪だるまちゃんに会えるよ」
色々考えたけれど、なかなかしっくりとした言葉が浮かばないまま、お迎えの時間になりました。
帰宅後、真っ先に雪だるまちゃんのところへ走っていく次男と末っ子長女。
雪だるまちゃんはほとんど溶けて、石と枝が残されていました。
『…これはやばい…もう大泣きやな…』と覚悟して末っ子長女の顔をみると、少し悲しそうだけど笑顔でした。
そしてこんなことを話してくれたのです。
きっと幼稚園にいる間、雪だるまちゃんに想いを馳せながらいっぱいいっぱい考えたのだと思います。
末っ子長女自身がそうやって自分なりの答えを導き出したことに、私は目頭が熱くなってしまいました。
結局そのあと雪が積もることはなく春になってしまいましたが、またいつか雪が積もった時は、雪だるまちゃんに会いたいなと思っています。
そして雪だるまちゃんと再会したときには、きっとまた子供達の成長を実感するのだろうなと思います。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:さやかわさやこ
年齢:36歳
子どもの年齢:8歳、4歳、2歳
日々、鬼化が進んでいる主婦。インスタグラムにて育児のことや、育児にまったく関係ないことなどを、夜な夜な描いては投稿しています。ブログ『母ときどき鬼』もぼちぼち更新中です。
インスタグラム:@futomomushi
ブログ:母ときどき鬼
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