妊娠超初期に長期海外旅行へ。出発前に医師からすすめられたこと　by せきやゆりえ

夫と新婚旅行で、アメリカに１ヶ月行くことになった。
ウキウキワクワクで準備をし、出発２日前。
その日は来たのである。

夫も私も、子どもは欲しかったのだが、旅行が終わってから本格的に頑張ろうと話していた。

妊娠検査薬を試したのは、確か生理予定日の10日前頃。
万が一に備えて、旅行前に検査しておこうと思ったのだった。

結果はまさかの陽性。しかも目を凝らしてよ～～～うやく認識できる程度の「うっっっすら」陽性。

旅行前でウキウキの我が家の空気は一気に喜びや不安や疑問で、大混乱となった。

混乱している暇はない。旅行は２日後だ！
病院に行けば白黒ハッキリするだろう！！

しかし、受診しても時期が初期過ぎてエコーで何も確認できなかった。
医者に「何も見えないけど、うっすらでも陽性が出てるなら妊娠してるんでしょうね」と言われる。

「２日後から１ヶ月アメリカに行くんですが、問題ないんでしょうか…」と聞くと、
「特に問題はありませんよ。でも飛行機では血行を良くするために定期的に足のマッサージをしたり、動けるときは動いてください。」

続けて「妊婦保険に入ること」「アメリカで２週間後に診察すること」を医者から勧められる。
もし子宮外妊娠だった場合、すぐに処置する必要があるためだという。

急いで保険に加入し、アメリカの婦人科（日本人がいる）を探し予約し、あっという間に出発当日。
ワタワタと飛行機に乗り、不安を抱えながらアメリカへと旅立った。

アメリカはとっても楽しかった。毎日トイレに行くたび、出血がないことを確認してホッとした。

メンタルのせいもあると思うが早々につわりも発動。

そして果てしなく長く感じた２週間後。ついに待ちに待った診察の日。
日本人の通訳さんがいるアメリカの婦人科へ！！

薄暗い部屋で、じっくりエコーを見てもらった。

「赤ちゃんは無事子宮内にいますよ。これです。まだ小さいので心拍は聞こえませんが今４ミリですよ」と、白い点を指さされるも
「…そうは言ってたけど…本当かなぁ？！」と、結局モヤモヤしたまま帰宅した。

そこから更に数週間モヤモヤとした気持ちを抱えながら、つわりとも戦いながら
やっと帰国した。

即、日本の産婦人科に行き、心拍を実際に聞けてやっと夫婦ともに「本当に赤ちゃんいるんだ・・・」と安堵し、夫と少し涙した。

まさかの長期旅行前の妊娠判明。もしフライング検査をしていなかったら、ハラハラすることなく旅行を楽しめたのかもしれないが、
あらかじめわかっていたからこそ対策もできた。

フライングでも検査をやっておいてよかった！！

著者：せきやゆりえ
年齢：36歳
子どもの年齢：3歳

キラキラおめめのイラストが特徴のイラストレーター。大好きな猫２匹と夫と息子と暮らす。おままごと集めが趣味。

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