まず、産院を選んだ基準は「ごはんの美味しい所」でした(笑)。
長男を産んだのはNICUもある総合病院でしたが、いかんせん看護師さんが怖くて、食事がマズい(いわゆる病人食)だったので、今回は少し高くつくけれど、食事とサービスが良い、評判のいい個人病院に決めました。
さて、2人目を妊娠して、38週目の妊婦健診でのこと。
この日は出産予定日まであと10日。
内診の際に、いわゆるところの“内診グリグリ”をされました。
その際、医師からは「子宮口は先週の倍くらいには開いてる(何センチか聞きそびれた)から、もうじきだなー!」と。
そりゃあと10日だもん。
健診後、近くの蕎麦屋で夫とランチ。
当面の間は、こんな風に夫と2人で過ごす事も出来ないんだなぁ…なんて噛み締めていると、なんとなくお腹が痛い。
前駆陣痛ってやつか。
それとも内診後の痛みか。
いや…う○ちかな…
とりあえずトイレに行くと、(汚い話で誠に恐縮)近日稀に見る、超☆快便。
臨月になってから、人生初の便秘に悩まされていたのが、うっとりするほど大量のナニガシ!(笑)
食後、尚も続く腹痛に耐えつつ近くのベビー用品店で入院不足品を(今更)買い足し帰宅。
家でゴロゴロするも、やはりお腹が痛いので布団で横になってみました。
参考までに、私が実施した痛みの逃し方を紹介します。
痛みのある時は、下半身の力を抜いて、子宮が下がって子宮口が開いていくイメージをしながら息をフーっと吐く。
ちなみに、椅子に腰掛けている時は、態度がデカい人みたいに両足をダラリと投げ出すとよいそうな。
このいきみ逃しを実践した人は安産傾向にあるとかで、あやかりたい一心でトライ。
(結構効果ありましたよ!)
本陣痛の練習にもなるので集中してやっていたところ、どうにも痛みが頻回であることに疑問を抱き、慌てて陣痛タイマーアプリをダウンロードし、なんとなく間隔を計ると…
…6分くらい?
あれ、これって経産婦はそろそろ連絡した方がいいタイミングなのか?そもそも陣痛なのか?
初産は高位破水から始まったので、陣痛の訪れは病院のベッドの上でした。
陣痛間隔もろくすっぽ計って無かったから、いまひとつピンと来ない。
痛いけど、まだまだ我慢できる程度だし…と思いつつ、気付くと4分間隔に。
さすがにコレは…と思い、病院に電話をすると、とりあえず見せに来いとのこと。
念の為入院セットを携えて夫と共に再度受診。
「あー、6㎝だね!じゃあ、このまま入院し…」
バシャッと温かな水の感覚。
15:30、医師の内診中にまさかの破水。
で、そのまま車椅子に乗せられ、陣痛室(通常はまずココへ通されて、出産直前まで唸る)を通り越し分娩台の上へ。
2、30分後くらいには、そこそこ痛みが強くなり、子宮口は8㎝大に。
助産師さんが足を固定してカバーをかけにきた。
ちょっと気が早いのでは…。
なんてやっていると、いよいよ痛みが強くなってきた。
分娩台の手すりに爪を立てつつ、夫にテニスボールで肛門を押さえてもらいながら、練習したいきみ逃しを必死に実施する。
ちなみに、呼吸法はソフロロジー(長男の時はこれで産んだ)とラマーズ(今回の産院はこちらの方針)の、まさかの混合(笑)
何回か「ぐぅぅ!」と声が漏れるほどの痛みに耐えたところで、助産師さんがナースコールをポチッ。
「つぎ、お産なんでお願いしまーす」
へ?
早くない?
痛くなってきたところよ?
これからでしょ???
初産の時は、ここから数時間悶えていたような…。
なんて、夫婦揃ってポカンとしてると3、4人の助産師さんがやってきて、力抜いてー!はい、今いきむ!的なアシストをしてれました。
数回いきむとアタマが見えてきたらしく、上体を起こして息を止めて、いきむよう指示されまして
助産師A「わー!回転してるー!」
助産師B「ほんとだー!」
楽しそう…。
助産師さんの指示通り、筋トレの腹筋よろしく力を入れると、突如股に痛みが。
(あー…こりゃビッと裂けるかもしらんな、会陰マッサージもっとマトモにやっとけばよかったな…)
今思うと、そんな事考えてたんだからわりと冷静だったんだろうな。
息を止めて声を出さずにいきむこと3回、頭が出た感覚。
助産師A「あら、絡まってるわねぇ」
首への臍帯経絡でした。
(問題ないレベルだそうですが)
肩が出る時が一番痛かった。
そりゃそうか、一番幅広いわけだし。
ただ、頭が出てるからそれも僅かな時間で、そこが抜けてしまえばあとはヌルンと足まで一気に出るのですが、この足が出る感覚が気持ち良い(笑)。
“十月十日の糞詰まり”の異名は伊達じゃなかったのだと改めて思いました。
はぁぁ…超スッキリ☆
で、その時間が17:19
破水してから約1時間半のスピード出産で、1時間後には豪華ディナー(写真参照)をほぼ完食し、2時間後にはなんとか歩いて病室に戻れるくらい余力を残しておりました。
ちなみに、裂けそうだと思っていたオマタは完全無傷で、ナカも傷なし、痔にもならずに無事終了しました。
今回お世話になった病院は、分娩中やたらと褒めてくれたので良い気分で産めました。
雰囲気って大事…!
また、夫のサポートも、2回目とあってか、ある程度要領を得ており、精神的にも大きな支えになってくれたので、私は立ち会ってもらって良かったと思います。
ちなみに。
立ち会い出産を予定しているのであれば、夫に対し期待はし過ぎないことを第一とし、上手いこと動いてくれたらラッキー程度に思うべし、です(笑)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:もちこ
夫と長男(4歳)、そしてこの度生まれた長女の4人家族。子供はいずれも経膣分娩。無痛にしようか迷ったものの、経費的な問題で、諦めて普通分娩に。結果論ですが、スルっと生まれたので後悔はしていません。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。