はじめまして、アマミモヨリと言います。
自閉症スペクトラムという発達障害を持った息子、ヒルマとの日々を育児絵日記にしたブログ『甘味生活*育児絵日記』を運営しています。
現在、ヒルマは小学二年生になりました。学校では通常級に通っています。自閉症というなんとなく重苦しい響きには、診断を受けて4年が過ぎた今でも正直まだ慣れませんが、それでもこれがうちの子です。
わたしはヒルマがほかの子とはちょっとちがうことに全く気づかず2歳まで育てていました。夜泣きやかんしゃくなど、何かと手のかかる子で、わたしは疲れ切っていました。
でも当時はこれが普通で、みんなこれを乗り越えているのだと思い込んでいたので、誰にも弱音を吐くことはできませんでした。
母子手帳の「子育てについて困難を感じることはありますか」という問いの「はい」を丸で囲んでも、健診で気にかけてくる保健師さんも医師もいなかったことからも、これが普通なのだと思ったのです。
1歳半健診で言葉の遅れが要経過観察となり、2歳で発達支援センターへ面談に行きました。発達検査を受けた結果、ヒルマは通常の発達パターンとは異なっていることが判明しました。
発達障害の可能性にもっと早く気づいていたら。それまでわたしのしつけが悪いと責められてきたけれど、それが発達障害の特性なのだと知っていたら、どれだけ救われたか。
何度叱っても言うことを聞かない、子育てが楽しいと思えないのは、自分自身のせいでも子どもが悪いのでもなくて、おばあちゃんやママ友も経験していない、これまで読み漁った育児書には載っていない事情があるのかもしれません。
それからは療育や発達障害関連の書籍を参考に、試行錯誤をくりかえし、子どもにわかりやすい暮らしを心がけることや、親の習慣を少し変えてみることで、親子の笑顔が増えました。発達障害の子どもが過ごしやすい日常の工夫は、そうではない子どもたちにとっても、役立つように思います。
この度、「ゼクシィBabyみんなの体験記」にて、わたしが実体験で学んだ、親子が笑顔でいられる習慣や暮らしの工夫を綴った本『うちの子は育てにくい子~発達障害の息子と私が学んだ大切なこと~』(KADOKAWA)から、少しだけ記事をご紹介させていただくことになりました。
かつてのわたしがそうだったように、育てにくさを感じている方に少しでもヒントになればと思っています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>>次回のエピソード:叱る回数が激減!「ダメ」ではなく「してほしい行動を教える」、発達障害の息子への伝え方 byアマミモヨリ