なぜ片付けられないのか、自分でも分からなかった
ずっと「片付けられないのは、ただ自分がだらしないからだ」と思っていました。自分が「片付けられない」という症状で有名なADHDだったことを知った後も、ついついそんな風に自分を責めては、落ち込んでしまいます。やり方も分かるはずなのに、後は「やればいいだけ」なのに、
自分がADHDだと判明してからは、自分の特性を探り、できない理由と対策を考えるようになりました。
「なぜ片付けられないのか?」。原因を自分なりに探ってみたところ、様々な苦手要素がそれぞれ複雑に絡み合って、何か一つだけを解決しようとしても、どうにもならない状態にあることが分かってきました。 (※あくまでも私の自己分析によるものでADHDの症状には個人差があります。)
モノが多すぎた為の悲劇。プロもお手上げ
家事代行サービス業者に頼んだ際、担当の方に「片付けのしやすい収納方法」のコツやノウハウをお伺いし、見積もりの段階で片付けの計画を手伝っていただきました。ですが、いざ作業を始めてみると、当初の見積もりよりも「モノ」が多過ぎて、分類や整理の時間がまったく足りないようでした。結果、時間内になんとか終わらせるために、3人がかりでダンボールに詰め込み、そのまま押入れに詰め込む事態に…。
その段ボール達は、2年後に引っ越しをするまで、ずっと開かずのままでした…。
(写真:上段はカラーボックスを横にしたもの。散乱しがちな洗濯物を一時的にポイっとする「洗濯物とりあえずBOX」)
おすすめの対処法は断捨離
発達障害支援センターにて、相談に乗っていただいたところ、ADHDの特性として、脳のワーキングメモリー(一度に情報を記憶して処理する能力)が弱い、やる気などを司る脳の神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリン)が不足気味なことから、「片付ける」よりも「とにかく断捨離を」と勧められました。なるべくものを減らすことで、かなり負担が軽減されるのだそうです。
断捨離専門業者について調べてもみましたが、気軽に頼めるような金額でもなく、自力で何とかすることに。結局、一番効果があったのは、引っ越し。「やらないとならない」状況が出来上がり、なんとか進めることができました。一度、断捨離をしてしまえば、維持は少ない力で済みますし、そこから家事代行サービスや、シルバー人材センターにサポートを頼むなどして、対処をしている方が多いようです。
プロに頼むとなると、それなりの料金が発生しますし、自力で頑張らないといけない部分も大きいので悩みどころですが、現実的な範囲で上手にサポートを利用して、何とか乗り切っていきたいなと思っています。
とりあえずの目標は、「ルンバが自在に走れる部屋」。
片付けが苦手な皆さん。お互いに頑張っていきましょうね…。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:志乃
年齢:34歳
子どもの年齢:長女4歳
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