こんにちは、ユーラシアです。
今や「ママ友」という言葉、聞かない日はないと言っても過言ではないくらい メディアに溢れています。私は元々人付き合いが苦手で、友達もそれほど多くないことから、 「ママ友が作れるかどうか問題」は出産前から不安の種でした。

子供が5ヶ月の頃、初めて地域の「0歳児の集まり」的な会に参加することに。
ここでママ友を作らねば!スタートが肝心だ!と無駄に燃えていた私は、 部屋に入るなり次々と色んな人に話しかけ、相手にプレッシャーをかけまくるという愚行に出てしまったのです。
そんな力技でママ友ができるわけもなく、それどころか近付かないでおこうと思われたこと間違いなしです。本当に思い出したくない。
しかし、そんな黒歴史を作ってもまだ「早くママ友を作らなきゃならない」という思い込みは解けませんでした。
毎回児童館などに行く度に、「今日こそ、今日こそママ友を」と気負っていましたが、 何ヶ月経ってもなかなか親密な友達関係には発展せず。
ママ友の一人も作れないなんて……ごめんね息子……と凹む日もあったりして。
ママ友の作り方を脳内でシミュレーションするわ、エアママ友が作れるひみつ道具があればいいのにと妄想するわ、 彼女を欲しがる思春期の中学生男子のような有様でした。
が、息子が1歳半を過ぎた頃、気が付いたんです。
いつも通っている児童館に行くと、「外、暑いですねー」と話しかけてくれる方がいることに。近所のスーパーで買い物していたら、支援センターで会った人が「あ、こんにちはー」と声をかけてくれることに。
お互い名前すらうろ覚えで、連絡先なんて知らないけど、会うと挨拶できる人達が気付いたらたくさんいました。これって……かなりしっくり来るんですが……!
元々そんなに友達が欲しいなら、さっさと自分から「連絡先交換しませんか?」って言えばよかったはず。なのにどうして言わなかったのかと言うと、結局のところ「ママ友、そんなに作りたくない」が本音だったんですよね。
そもそも私は昔からそんなにたくさん友達を作るタイプではなかったし、ずっと仲良くしてる旧友とだって、数ヶ月に一回連絡を取るだけ、会うのは年に数回というレベル。
そんな私が、ちょっと話したくらいの人とベッタリ付き合うなんて到底無理なわけで……。
「ママ友作らなきゃ」と焦る気持ちがある一方、「連絡先なんて交換したくないよ〜面倒くさいことになりそうだよ〜!!」という 本音が強くあったんだと思います。そして、こういうときは本音を大事にするのが一番……。
どこかですれ違ったら挨拶して、時間があればちょっと雑談して、じゃあさようなら、また今度、と別れられる今の状況はとても心地いい。
私にはこれでいいんだ、と思いました。
どうせ幼稚園や小学校が始まったら嫌でも人間関係が発展するでしょうし、 未就園のうちはマイペースに過ごすのが私にはベスト。
もうママ友を追い求めるのはやめよう。 と、よみがえる黒歴史の記憶(上述)に苦しみながら思うのでした。
あの場にいた全員の記憶を抹消したい……。
著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。