こんにちは、ユーラシアです。
息子が1歳半になるとやってくる集団健診。私はこれを何故か非常に楽しみにしていました。 日頃、特段知識のない私が主に一人で育児をしているため、医師や保健師さんからの「元気に成長していますね」というお墨付きが欲しかったからかもしれません。
実は息子はこの時点で発語がありませんでしたが、私はあまり気にしていませんでした。問診票に「話せる言葉を書き出してください」という欄があったのですが、空欄のまま提出。
同じ月齢の子を持つ他のお母さんも「話せる言葉なんてほとんどないよー」と笑っていたので、そんなもんだよなーと思っていたんです。
しかし当日。
医師からキツい指摘を受けました。「あなた、お子さんに言葉を教えてますか? 子供は勝手に喋り出したりはしないんですよ。 お母さんがちゃんとやらないと」。母親である私がちゃんと教えてないから、だから喋れないんだ、と言われました。
確かに私の育て方は理想的ではないけど、人並みに話しかけてきたし、絵本も読んだし、「ちゃんとやってください」とお説教されるほど酷い接し方はしてこなかったと思うんです。
でもそれは今だから言えることで、当時は息子がまだ喋れないという事実を前にそんな風に自信は持てず、とにかくショックでした。内心、「心配しなくても大丈夫ですよー、頑張っていますね」くらいの優しい言葉を貰えると期待していた部分があったからかもしれません。
凹んでしまって、保健師さんには「私が家で一人で見ているせいでしょうか……」とどっぷりネガティブに話す始末。私が落ち込んでいたこともあり、後日言語聴覚士の先生と会うことを勧められました。
息子の成長ぶりを確かめられると楽しみにしていた健診だったのに、息子は見事「健診に引っ掛かった子」に。
過ぎてみれば何てことないことですが、そのときはかなり凹み、また心配しました。うちの子、どこかおかしいのかな、これからどうなるのかな、と。
言語聴覚士さんに相談できることをありがたく思う反面、 「専門家に会わなければいけないなんて、そんなに深刻なんだろうか」とも思ってしまい……。
この1歳半健診をきっかけに、私は「発達の不安」という迷路に迷い込んでしまったのです。
しばらくは健診で医師から言われたことが頭から離れなくて、なんて酷い言い方をする医者だろう、と恨めしく思ったりもしましたが、 先生なりの狙いがあったか、あるいはそれだけ子供のことを考えているんだろうと今は思っています。
忙しい中、市の健診に来てくれていたわけで、単に疲れたりお腹が空いてイライラしていただけかもしれませんしね…… (それはそれでどうなんだって感じですが……)。
先生の対応の是非はともかく、おかげで言語聴覚士さんと面談する機会を得られたことは大きな収穫でした。私一人(と夫)でオロオロせず専門家に相談する機会をあっさり得られたのは幸運だったと思っています。
もう先生を恨んだりしない………………なんて言わないよ絶対(根に持ってる)!
著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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