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「みっともない」「小さいうちに直さないと」と言われていた左利き。最近の風潮は? byイシゲスズコ

 

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こんにちは、イシゲスズコです。

 

 

今回は「左利き」のお話。


私の小さい頃は左利きというとすごく珍しかったように思います。田舎の小学校ではクラスに1人もいなかったんじゃないかな。

実家の両親も左利きという話題になると「みっともない」「小さいうちに直さないと」と眉を潜めていたのを覚えています。

今思えば、数が少なかったのは先天的なものではなくきっと周りの大人が右利きになるよう強いてきたからなのだろうと思います。

今、子供たちのクラスにも1〜2人は大抵いる左利きの子達。
昔に比べたら無理に直さないとというような風潮はだいぶ減っているのではないかとは思うけれど、まだまだ少数派としての困りごとは生活の中にたくさん残っているんじゃないかな、と思います。

夫婦とも、また子どもも上の3人は右利きだった我が家に生まれた、左利き三男坊の入学前後のお話です。

 

気づいたときには「なんでも左」でした。

三男の左利きに気づいたのがいつだったのか、はっきりと記憶には残っていません。

ただ、小さい頃から、離乳食のためのスプーンを持たせても、お兄ちゃんたちを真似してペンを持っても、いつも左手でした。

長男と娘は最初からずっと右利きで、次男は最初両利きっぽかったけどとくになにもせず様子を見ていたら右利きに落ち着いていました。
そんな上3人を育てて来ての、当たり前のようになんでも左手で掴んでいる三男。

右手でスプーン、左手でフォークを持って器用に食べていたりする様子を面白いと眺めていたりする反面、「はて、これはこのまま見守ってよいやつ…?」という素朴な疑問が浮かびました。

困ることが出てくるのでは…と心配しました。

 

長男が生まれた頃から子どもの利き手がどうなろうと別に気にならないだろうと思っていました。

小さいうちは慌ただしさもありあまり気にかけてはいませんでしたが、こども園に入園の時には一応、先生に左利きであることは伝え、何かあったら…とはお願いしていました。園生活の中で何か困るかも、という不安が少しあったからです。

園では先生方も気をつけてくれていたのか、左利きのことで特に困ったり、嫌な思いをすることもなかったようではありました。

 

入学前が一番不安でした。

やはり一番気になっていたのは小学校に入学してからのこと。

本格的な座学がはじまるにあたり、いろいろな不安が出てきました。

右で書くように促されたりすることがあるんだろうか。

左利きだから困ることがあったりするだろうか。

ノートをとったり、お習字をしたりで困ったりしないだろうか。

年長さんになった頃から、家できることはと考えて文房具を色々と試すことはしていました。

家にあるハサミはどれも右利き用だったので、左利き用のものも用意して本人に使わせてみたり、使いやすい鉛筆を探して色々試してみたり。

小学校に通う兄たちにクラスにいる左利きの子達の話を聞くこともありましたが、たいてい「左利きでなにか言われたり困ったりしてるのは見たことないなぁ」という感じの反応でした。

安心した、先生とのお話

入学前の説明会のときだったと思います。

小学校の先生との会話のなかで「左利きなんですが学校で何か困ることがありますか?」と聞いてみました。

「学校での活動のなかで右でやるよう強要することはまずないし、左利きだからなにかを制限されるようなことはまずないですよ」と先生からは優しく言われました。

「お習字なんかはちょっとやりづらそうではありますしこちらもおしえづらいところはあるんですが、そこも子どもたちのやりやすいようにさせてます」とのことでした。
 

実際に入学して

三男が入学してもうすぐ2年、いまのところ一度も、本人から左利きのことで困るような話は出ていません。

嫌な思いをしていないのは三男本人の、サバサバした気質にも関係があるかもしれません。

心配しているお習字が始まる来年度が少し不安ですが、上の子達いわく左利きの子もみんな左で筆もって書いてるよー、とのこと。

書家の方にも左利きの方もおられるとも聞いたので、どうするかは本人に任せておこうと思っています。

今のところ困ってはいない三男ですが、この先、社会に出ていくなかで不便さや偏見に直面することがあるかもしれません。

Twitterなどネット上でも左利きの方がご自身の困りを語る様子も時おり目にします。

昔のようなあからさまな差別はなくなりつつあるとしてもまだまだマイノリティとしての困難がなくなったわけではない左利き。


三男が大きくなる頃に今よりもっと暮らしやすくなっていると良いなぁと思っています。

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著者:イシゲスズコ
年齢:38歳
子どもの年齢:中1・小6・小4・小1

九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。

ブログ:「スズコ、考える。」

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