ずっと子どものクラスの懇談会やら謝恩会やら茶話会やらで、1ヶ月ぐらい前から憂鬱になってお腹がシクシク･･･って痛くなってた。
「茶話会でお腹が痛くなるだなんて、何を言っているんだろう」と思われるかもですが、1人だけ会話に入れずに何となく笑って座っていて、盛り上がっている声に圧を感じつつ、「何で私は毎回浮いてしまうんだろう･･･」と自己反省モードに入り、茶話会が終わったら周りが楽しそうに談笑している中をスススーっと帰るのか･･･と思うと、毎年3月から4月は特にしんどいものがありまして。
それが今年の茶話会はあまりしんどくなかったんですよね。
末っ子に「お母さん同士の集まりって緊張しちゃうんだよね。今度、クラスのみんなでお話する会があって･･･」と言ってみた。
すると、「そうなんだー、末っ子ちゃんお友達作るの得意だから、コツを教えてあげる」と末っ子先生に教えて頂いた。
末っ子：何人ぐらいお母さんが集まるの？
私：30人ぐらいかなあ。
末っ子：30人いたら、ママと話が合いそうな人っていると思う?
私：1人ぐらいはいるかなあ。漫画とか絵を描くのが好きな人がいいなあ。お笑いが好きな人でもいいなあ。生き物とか宇宙が好きな人もいいなあ。
末っ子：いると思うよ～、30人もいたら。
私：そうだよねえ、1人ぐらいねえ。
末っ子：ママと話が合いそうな人って、たぶんクラスに1人はいるよ。クラスに行ったら、「その1人は誰かな～」って探すだけでいいと思うよ。
私：そっか。お友達にならなきゃじゃなくて、「誰かな」って探すだけでいいのか。
末っ子：そうそう、「誰かな～？」だけでいいと思うよ。末っ子ちゃん、会ってすぐにお友達になることもあったけど、ユリ組さんからモモ組さんまで2年ぐらいかけてゆっくりゆっくりお友達になったこともあったから。
私：そっか、お母さん、すぐに話が盛り上がって、そこからお友達にならないと･･･って焦ってたかも。
末っ子：自己紹介とかするでしょ？それを「この人かな～」って思いながら聞いてたらいいと思うよ。それで、自分の番になったら「私はこんなのが好きだから、誰か同じ人いませんか～？」って思いながらママのことを言うといいよ～
私：そっか。何か4月からすでにお母さん同士のグループとかできてるから、ちょっと行くのしんどいな～って思ってたけど、「誰かな～？」と「私はこんなのが好きです～」でいいんだ。
末っ子：そうそう。お絵かき好きな人なんて、絶対クラスに1人はいるよ～。もも組さんには5人ぐらいたもん。みんなお友達になったよ。
そんな話を聞いて、4月のクラス懇談会に行った。
不思議といつもよりは気が軽くなっていて、「気が合う人、1人はいるよねえ。どんな人かなあ」って心の中で言葉にして呟きながら廊下をヒタヒタ歩いた。
自己紹介の時になると、いつもなら「子どもはこんな子です、ちょっと引っ込み思案な子ですがよろしくお願いいたします」って言っていたところを、「子どもは絵を描くことが好きです。あと、私も結構絵を描くのが好きで、時々描いてるんです」と、自分の事も言ってみた。
誰か1人に届いたかなあって思いながらストンと座ると、次の人が「先ほどの方がおっしゃってたんですが、うちの子も絵を描くのが好きで、家でよく描いてるんです」とおっしゃって、それから私を見て「･･･私も絵を描くのが好きなんです」とニコっとしてくれた。私も、えヘヘ～って笑って、懇談会の後に少しだけお話をしてから帰った。
ずっと、何とか輪に入らないと･･･浮かないようにしないと･･･みたいな焦りでしんどくなってたんだけど、そんなに焦らなくてよかったんだ。
「誰かな～？」って、ゆっくり教室を見回して、「あの人かもな～」って考えてたら、心がだいぶん落ちついた。
「たぶんね、ママに合うのは、たれ目でほっぺがお餅みたいにぽっちゃりしてる人だと思うんだよね」って末っ子がヒントをくれたから、自己紹介コーナーの時、その人を探すのちょっと楽しかったよ。
さっきの絵を描くのが好きって言ってくれた人、ほっぺはぽっちゃりしてなかったけど、たれ目だったよ。お母さんと同じ、たれ目だったんだよね。
著者：とけいまわり
年齢：40代
子どもの年齢：9歳、7歳、5歳
小4長女、小2次女、5歳末っ子の三姉妹の母。40代教育職WM。趣味は囲碁と漫画
生き物、宇宙等、科学の話題が好き。人混みが苦手で一人が落ち着く 。プロフィールイラストは、にゃぐははさん作@hahanyagu
Twitter：@ajitukenorikiti
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