次女の出産時のこと。
予定日を1週間後に控えた検診で「赤ちゃんも下りてきてます。子宮口も開いてきてますから、いつ生まれてもおかしくないですよ」と先生に言われたその日の夜。
お風呂上りにリビングでテレビを見ていると、突然チョロチョロと生温かい液体が足を伝うのを感じました。立ち上がるとまた液体が流れ出てくる感覚が…!
急いで病院に電話すると「破水かもしれないので、入院準備をしてすぐ来てください」とのこと。慌てて実家に電話して父の運転する車で病院へ向かいます。
「お腹は痛い? 大丈夫?」心配そうに母が聞きますが、不思議なことに全然お腹は痛くありません。
「今はあまり痛くない。高位破水だと陣痛が来づらいみたいだから、これからかな?」と答えながらも、これから出産かもしれないと思うと、自然とテンションが上がります。
病院に着くと、すぐに内診台へ。
「液体は結構でてますか?」と看護婦さん。
「はい、ナプキンもズボンもぐっしょり濡れちゃって…」「それは破水の可能性が高いですね。破水だったらこのまま入院になりますので」と言われて、いよいよ出産なのかとドキドキ。
理科の実験で使うリトマス試験紙のような紙をナプキンや股に当ててチェック。
…と、あれ? 看護婦さんの様子がおかしい。何度も紙を当てて首をかしげています。
「うーん…恐らく、これは破水ではないようです」
「…え…!?」
破水の場合には紙の色がすぐに変わるようなのですが、私は全然変わらないのだとか。
NSTのモニター上も陣痛らしき張りはないとのこと。
ということは…これは…尿漏れ!?
そう気づいた瞬間に、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になりました。
でも、そうした妊婦さんも多いのでしょう。
「赤ちゃんの細菌感染を防ぐために、破水かどうか必ずチェックしたほうがいいですから。少しでも変だと思ったらまた来てくださいね」
と優しく話してくれました。
それから数日後。またも夜中に液体が流れる感覚が…!
今度こそ本当に破水かもと、急いで病院へ向かいました。
しかし…またも試験紙の色が変わらず。
二度目ともなると駆けつけた両親も呆れ顔。
が、転んでもタダでは起きない精神の私。「お産のときはそんな余裕ないはずだから」と、新設されたばかりのLDRでしっかり記念撮影して帰宅しました。
この二度の経験から、次は本陣痛が来るまで絶対に行かない!と誓った私。
予定日から1週間後の夜中、定期的で強い張りがありましたが「もしかしたら、これも陣痛じゃないかも…」と疑心暗鬼に。
しかし、30分くらいすると立っていられないほどの強い痛みに。
慌てて間隔をはかってみると、5~6分間隔。
これは…間違いなく本陣痛だ!(焦)
ヒーヒー言いながら病院に連絡し、実家に車を出してほしいと頼むと「今度は本当だよな…?」と訝る父。
「はい!これは本当です…たぶん」まるでオオカミ少年にでもなったかのような心境です。
病院につき、分娩台へ上がると「子宮口全開!? 急いで先生呼ばなきゃ!」と慌てて先生を呼びに走る助産師さん。
結局そのままお産となり、病院に着いてからわずか30分で次女は生まれました。
が、最後の最後まで破水せず、先生が人工破膜をして、ようやく生まれました!
ということは、やはり…?
あぁ、あの大量の液体は本当に何だったんでしょう…(恥)。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:saya
年齢:31歳
子どもの年齢:6歳0ヶ月、2歳0ヶ月
1983年生まれのイノシシ年。だからかは知らないが、「猪突猛進」という言葉がぴったりな、行動力だけが取り柄の熱い性格に。2009年に長女、2013年に次女を出産。趣味は写真撮影&フォトブック制作。産後は子どもたちの写真を撮ることがもっぱら多くなり、今は次女の寝相アート撮影にハマっている。
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