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どんどん大きくなるお腹と荒ぶる胎動。ついにはお腹の中からいたずらまで!? by 前川さなえ

お腹がどんどん大きくなってくると、身の回りで不可思議な現象が起こるようになった。

 

カレーを作るために、玉ねぎを弱火でじっくりじっくり炒めていると、いつの間にか…火力が…強火になっている…!

 

最初は不思議で不思議で仕方なかった。

が、幽霊の正体見たり枯れ尾花。

ガスコンロの前に立った時、出っ張ったお腹が火力調節つまみにあたってスライドさせてしまっていたのだった。

 

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この頃にはもう胎動もかなり激しくなり、外側からでもぐねんぐねんと動く様子が見られるくらいになっていたので、内側から足でぐいーっとつまみを押したような格好になったのだろう。

 

台所仕事では他にも蛇口が遠くなるとかエプロンの腹部分だけ濡れるとか、突き出し腹が原因の弊害がいろいろ出ていた。

お腹の中の子は日に日に成長しているが、同じ重さの荷物を持っているのとは違い、体の一部であるので、自分の車幅感覚を時々忘れてしまうのだ。

外出した時にふとショーウインドウに映る自分を見て、「うわなんだこのハラでっか!」とよくギョッとしていた。

机と椅子の間の距離感を測り間違えて、椅子を引いた時お腹が机につっかかったり、うつ伏せに寝返ろうとして体をねじりかけてから、あ、今無理なんだったわと思い出したり。

 

実家近くにある自然公園にウォーキングに行った時は、大きなお腹で丸太の階段を登って行くのはもちろんハードだったけれど、しかしそれ以上に下り階段が恐怖だった!

お腹がジャマで足元が見えにくいし、バランスは取りづらいし、なんだか坂がすごく急に感じる!

そしてすぐ横を小学生が駆け下りていく。階段自体、それほど幅が広くないので、ドンとぶつかられて転がり落ちたらどうしようとハラハラした。

結局上りの倍の時間をかけてそろそろと下りていったけれど、次からはひとりじゃなくダンナもついてきてもらおうと思った。怖かった!

 

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私が初めて胎動を感じた時、ダンナは「こればっかりは男には経験できないもんなー」とちょっとうらやましそうにしていた。

ある時すごく胎動が激しかったので、ダンナに耳をお腹に当ててもらったら、その瞬間に「とん!」とごあいさつがあったらしい。

「おお、蹴った!今狙いすまして蹴ったぞ!」「やっぱわかるんだなー!おとうさんだってなー!」とすごく喜んでいた。

実際は、元気なときは四方八方あちこち蹴りまくるのでお腹に手を置けばどこかでヒットするってだけだったんだけど、嬉しそうだったので言わないでおいてあげた。

 

しかしそのうち、絶好調で動いていてもなぜかダンナがさわるとしーんと静かになるようになってしまった。

で、手を離すとまたボコンボコン動き出す。「きっとお母さん子なんだな」とちょっとシュンとしていた。

 

やはりこの、お腹の中で鯉が跳ねているような、内側からストマッククローかまされてるような、この感覚は母親の特権!

外側からでもそう簡単に体感できるものではないのよ!

 

と思っていたけど、どうも私が寝ている間に父と子の会話をしていたらしい。

当たり前だけど、私が寝ていてもお腹の中では起きていることもあるわけで、そんな時にお腹に手を当てて、びびびびと動く感触を楽しんでいたんだって。なんかずるいな。

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著者:前川さなえ
年齢:35歳
子どもの年齢:9歳と6歳

2003年結婚と同時にフリーのイラストレーターに。 長男妊娠時、お腹が日々大きくなっていくのがうれしくて ブログを始め、現在も奮闘真っ只中の育児ネタを発信!

ブログ/ぷにんぷ妊婦~育児編~
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