「男脳」と「女脳」とは大きな違いがある、なんて、よく子育ての本でも見かけますね。
私なんかも、うちの子達……5歳の息子と3歳の娘を見ていると、「……あるね。」と、思うことが多々あります。
「男脳」は、「獲物を狩る能力」に優れているため、一点集中型であると言われます。
確かに、息子は赤ちゃんの頃からこだわりが強く、気に入ったおもちゃ(機関車やブロック)には集中してのめり込みました。
「女脳」は、家庭を守るために、コミュニケーション能力が長け、視野が広く様々な情報を得ることができるとか。
確かにうちの娘、おしゃべりが達者で、2歳上の兄と対等かそれ以上に話します。
と、これくらいなら、本や雑誌で読んでいたので、性差として把握できておりました。
これが、実生活を送っていると、まあ、出てくる出てくる、あんなことこんなこと。
幼稚園&保育園から帰ってきて、子どもたちに聞きます。
「今日はどんなことしたの?」
息子は即答です。
「わすれた」
はい、男脳は今を生きていますので、過去のことなど忘れてしまいます。
ただし、「賞をもらった」など、「獲物をゲット」したことがあれば、しっかりちゃっかり自慢します。
いつまでもいつまでも、その話をします。彼の脳内は、常に一つのことでいっぱいです。
そういえば、夫も、仕事から帰ってくると、そんな感じです。
娘には注意が必要です。なぜなら「今日はどんなことしたの?」の「きょ」くらいから、「あのね、きょうはね……」と勝手に喋り始めます。
3歳児の話すことなので、8割くらい何を言っているのかわかりません。そしてまとまりがなく、長いです。
それでも、辛抱強く聞き、的確なタイミングで頷き、バランスよく「へえ、そうなんだ~!」と少々大げさに感嘆する必要があります。
それに失敗すると、「ママ~、ママー、ママアアアアア!!!?」と、ずっとキレながら呼ばれるはめになります。
「聞いてるよ」と答えても、「ママー、ママー、ママーーーーー!!!」と、ずっとずっと、呼ばれます。
ちょっとホラーです。
でも、彼女の脳内は、「ねえママ、きいて!」で溢れているのだと思います。
私も、仕事から疲れて帰ってきた夫に、「ねえ聞いて聞いて!」と、堰切ったように喋りますもの。
食事の時。
息子は、いわゆる「三角食べ」ができず、最初にふりかけご飯を完食、それからおかずを完食、それから味噌汁……という「一品ずつ制覇型」。
私は毎日毎日「おつゆ、おかず、ごはん!おつゆ、おかず、ごはん!」とコールしながら息子の食事を応援しております。
夫は、「オレもよくそうやって言われてたわ……」と懐かしんでおります。
ちなみに夫は、カレーライスやラーメンが大好き。まさに!ですね。
娘は、いろんなものを美味しそうに食べるのですが、すぐに飽きて、まんべんなく残しつつ、「デザートちょうだい」と言い放つ、「全種類ちょこっと食べ型」。
「女子か!!!」って、ほんと、女子ですよね。料理作ってる方としてはたまったもんじゃないですけど。
まあ私も、いろんなものいっぱい食べられる定食屋さんとか、和食のバイキングとか、大好きですけど。「どれにしよっかな~☆」って悩むの、超幸せですけど。
今は、最初によそっておく量を少なくして、全部食べたら好きなものをおかわりしてもいい、っていうルールを設定して対応しております。
そうして、「男脳」と「女脳」の特性を把握して、対応をしていくと、見えてくるものがあります。
それは、私と夫も、そうである、ということ。
家事育児でバッタバタな朝の時間、「かみのけやってー」「うんちでるー」などと、同時多発案件に対応するのは、いつも私。
夫は、自分に割り振られた役割であるところの、「食器洗い」や「朝食作り」に没頭。
「ちょっと、こっちみてよ、やってよ!」とイライラしたりしていたのですが……、これはもう、「特性」として、受け入れるしかないですよね。
それぞれの特性を把握して、受け入れる。その上で、何ができるか、考えて、実行して。
私は、「視野が広く様々な情報を得ることができる」と言われる女脳ですので、家庭の司令塔として、脳の力を発揮していこうと思います!
前回エピソード>>不思議なほど気持ちが落ち着く!ケンカしてても絶対やる、我が家のあいさつ「10抱っこ」 by うだひろえ
著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:5歳と3歳
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。5歳男児&3歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
この作者の過去記事