私は今回初めての出産でしたが、何故か勝手に『自分は安産だろう!』という自信がありました。
予定日の5日前の夕方。実家でテレビを見ながらゴロゴロしていると、ちょろっ、と何か出た気がしてトイレに行くと、おしっこ?破水?と分からないぐらいの水が。
親に言うと一応電話してみなさいと言われ、病院に電話すると来てくださいとのことで、即、向かいました。
着いて色々検査をしてもらった結果、高位破水でした。
破水というのはドバーッと出るものだと思っていたので少し驚きましたが、破水をしたという事はもう赤ちゃんに会えるんだと思い、凄くわくわくしてたくさんの人に「今日産まれるかも!」と連絡をいれました。
が、陣痛はなかなか強くならず、夜中に『少しお腹が痛いかなあ』くらいで、子宮口もまだ開かず、明日になるねと言われて寝ました。
次の日。昼頃から痛みが強くなってきたのに全く間隔は縮まらず、破水はしているので羊水がどんどん出てお腹が小さくなっていきました。
この日の昼からは、痛みでご飯は食べられないし、吐き気が凄くて吐きっぱなし。トイレとベッドの行き来でした。
夜中になる頃には痛みで寝られるどころではなく、吐き気も凄くて旦那にずっと腰をさすってもらいながら吐いていました。この時お腹は『大丈夫?』というくらい小さくなってました。子宮口はまだ5cm。
3日目の朝。病院の先生が病室にきて、
「このままではお腹の赤ちゃんもお母さんも危ないので、促進剤を打って、それでも子宮口が開かなかったら帝王切開になります」
と言われました。
正直もうお腹を切ってもらった方がいいと思っていましたが、最後の力を振り絞って頑張ろうと思い、午前9時に促進剤と栄養剤を点滴で入れました。
1時間経つころには、凄い痛みと吐き気で汗だくに。
そして何かの拍子でパンッ!と音が鳴り、それが完全に破水をして子宮口も開いた合図でした。
そこからいきんでいいよと言われ、今までいきめなかった分、3回ほど力いっぱいいきんだら、産まれてきてくれた赤ちゃん。促進剤を打ってから、ほぼ2時間ほどでした。
泣き声を聴いた瞬間、私は号泣。旦那も母も泣いてました。
後から聞いた話では、上位破水をしてから子宮口は開いてなかったけれど赤ちゃんが降りてきて、自分の頭で羊水がたくさん出るのを止めていたそうです。
赤ちゃんは赤ちゃんなりに、なかなか開かない子宮口の奥で、自分の命を守るために頑張っていたんだなと思うと涙がでました。
そんなマイペースに産まれてきた子も今では1歳になりたくさん出来ることも増え、あの地獄の3日間は嘘のようです。
無事に産まれてきてくれたことに感謝して毎日過ごしています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:YcnR
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