長かったお産も済み、ようやくゆっくり休めるはずでしたが、子宮からの出血が多くあったため、急遽タンカに乗せられ医療行為の可能な産科に運ばれました。
到着するなり再び助産師さんらの「せーのっ」で分娩台に乗せられ、酸素マスクを装着。駆けつけてくれた医師の方にいくつか簡単な質問をされました。
意識はハッキリして気分も悪くなかったため、「そんな質問をするような事態なの…!?」と逆に不安に感じました。
その後の処置は点滴×2本、下腹部をぎゅうぎゅうに圧迫しまくる、会陰の縫合、子宮内を拭いてガーゼを詰める、と言うものだったように思います。処置の合間に何度もドクドクと出血する感覚があり、医者も「子宮の戻りは悪くないのになんで止まらないのかな~」と首を捻っていました。
最終的には成功したのですが、出血の影響か点滴の針が上手く血管に刺さらず、両手両足に何度も針を挿入→失敗を繰り返しました。
どれも痛みと不快感がともなう処置でしたが、分娩時の出血多量が怖いものだと言う知識はあったため「助かるならどうにでもして下さい…」と祈っていました。
また出血、点滴、下半身フルオープンのコンボで尋常じゃない寒気があり、処置の間はずっとガクガク震えていました。
そして二時間弱の処置の末、無事出血も止まり再び娘と夫に会うことが出来ました。
ちなみに出血は全体で2リットルほどあり、「弛緩性出血」との診断でした。詳しい原因は不明です。
私は今まで大きな怪我や病気をしたこともなく、妊娠の経過も良好。お産自体もすんなり進んだため、この大量出血には「まさか、私が」と思わずにはいられませんでした。
総合病院だったのが幸いしましたが、助産院だったら救急車で病院に搬送コースだったかもしれないと思います。
お産は何が起こるか分からないと言いますが、正にそれを実感した私の初めての出産でした。
今でも、うっかり麦茶をぶちまけた時には出血量を思い出してゾッとしています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:こたき
年齢:27歳
子どもの年齢:1歳11ヶ月
2015年3月に娘を出産。かわいい我が子の成長をtwitterで綴っています。
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