子育てするようになってから、いろんな知識が増えました。
特に子どもがかかる病気には、「こんなのあるんだ…」と、驚かされること多々あります。
先日、4歳娘の目が赤いので眼科に行ったら、「流行性角結膜炎」と診断されました。
別名アデノウイルス結膜炎、通称はやり目です。
聞いたことありましたが、実際自分の子どもがなってみるまで、どんなものは知りませんでした。
症状は、目が赤くなり、涙や目やにが出て、まぶたが腫れるなどします。
異物感や痛みがあるそうですが、娘本人はそれほど気にならない様子。
問題は感染力で、涙や目やにには大量のアデノウイルスが含まれ、患者が目をこすった手で触ったもの、例えばドアノブなども、他の人が触ってその手で目を触ると、ほぼ確実に感染するのだそうです。
空気感染はしないので接触さえ気を付けていればいいのですが、子どもの場合はそうもいかず、学校健康法では医師により伝染の恐れがないと認められるまで出席停止が義務付けられています。
うちの娘は1週間登園禁止を宣告されました。
ここから我が家は、「家庭内感染阻止シフト」を敷くことになります。
眼科でもらった注意書きを元に、作戦開始!
まず、主に娘の世話は私が、小1息子の世話は夫が、と担当を分けました。
私は自宅仕事ですが、夫は会社勤め&お客さんに会う仕事なので、感染の可能性が低くなるようにしました。
娘と息子は、接触を避けるために極力別の部屋で過ごしてもらいました。
寝室も別、お風呂も別。入浴順は息子→夫→私と娘、の順番。
息子の学童お迎えも娘を連れてはいけないので、私の母(還暦過ぎてもフルタイム勤務中)に頼みました。
そして、手洗い消毒は徹底的に!
消毒用エタノールとウエットティッシュを購入、目やにはウエットティッシュで取って、ビニール袋に密封して捨てます。
何か触ればこまめに消毒シュッシュ、うちは家族みんな肌が弱いので、手を何度も消毒するのはちょっと、極力「モノ」(ドアノブ、テーブル、ソファ、リモコン、椅子など)を消毒しました。
洗面所やトイレのタオルは娘だけ別にして、娘が使ったタオルはすぐに洗濯機にイン。洗濯カゴに入れておくと、触れてしまいそうで怖くて。
就寝中に目を擦りつけることがあるので、枕にタオルを巻いて毎日交換、洗濯。
ネット検索すると、洗濯物も分けるとよいという記事も目にしましたが、我が家はそこまではできず……眼科からの注意書きでもそこまでは書かれてなかったので、一緒に洗いました。(ただしすすぎは1回ではなく2回で)
目薬は2種類、それを1日4回、娘は受診した翌日にはもう片方の目も発症したので両目、つまり1日16回目薬をさします。
4歳児は大人しく目を開けてくれず、これがなかなかの苦行でしたが、さすが幼児の回復力で、3日ほどで赤みは引き、一週間後の診察で登園OKが出ました。ヤッター!
この時娘が嬉しそうに「もう、にいににさわってもいいの?」と言ったこと、看病疲れで乾いていた私の心に染み渡りました。
で、その時の診察時にはすでに、私も目が真っ赤。娘と一緒に受診し、当然のようにはやり目と診断され。
翌日、夫も露骨に目が赤くなり、眼科に飛び込み、こちらも当然はやり目と診断。チーン。
どうやら、潜伏期間を考えると、家庭内感染阻止シフトが敷かれる前には、感染していたと考えられます。チックショー!!
しかも、娘よりも確実に症状がヒドイです。目がグシュグシュブヨブヨ、よく見えない、異物感ってこれのことか!痛くて目が開けられない!!
なんで、子どもから感染した病気って、親の方が重症化するんですかね。ああ、体力とか免疫力とかですかね。うう。
ここからは、「息子への感染絶対阻止シフト」!
患者である私たち親の手を徹底消毒、息子が触るものは先回りして消毒、お風呂はもちろん、寝るのも一人で。
息子小1、一人でできなくはないけど、「さみしい……」とつぶやいたりするので、浴室の外やベッドの横で話しかけるなどしました。
私たちの目を見せて「こうならないためにね」と話す説得力。なんとか息子もがんばってくれました。
夫は仕事に行けないし、私も目が霞んで絵が描けないPCに向かえない、子どもたちのお迎えを頼んだ私の母も日に日に疲れて口数が減ってきたりと、なかなかハードな1週間を過ごした後。
赤みは引き、目やにも出なくなり、「感染の心配なし」と診断され、やっと日常が戻って来た!と思ったのですが。
私と夫は治りが悪く、後遺症が残り、発症から3週間経っても、1日4回目薬生活……(角膜に濁りがあり、ひどくなると失明することもあるそうです)
おそるべしはやり目!!
みなさまもお気をつけて!目やには手で触らずにティッシュで取りましょう!
あとなにより手洗いしっかり!!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
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著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:小1、年中
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。年長男児&年少女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「家事も、育児も、お金も、紙に書くだけでお悩みスッキリ!とにかく書き出し解決術!」(KADOKAWA)
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
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