毎日子どもと接しながら、これでいいのか、もっとやるべきことがあるんじゃないのかと、自信が持てないでいます。
子育てに正解はない、ゴールもない、なんて言いますから、そんなものなのかなとは思いつつ。
前回も書いたのですが、「自己肯定感」というやつ、それだけは子どもたちに持ってほしいと思っているのですが。
いかんせん、自分がそれ、意識して持とうと思ったのが最近なので。しかも、自分自身の力と、夫の協力でなんとか持とうとしているので。
親としてどうすればいいのか、具体的には、イマイチわからなかったりします。
育児本を読んでも、うちの子にどう響くかは手探りで、試行錯誤の連続です。
明らかに「失敗した……!」ということ、何度もあります。
そんな私でも、子どもは「ママだいすき」と言います。
ありがとう、と思うと同時に、いつまでそんな風に言ってくれるかな、と思ったりします。
母である私の未熟さに気づいて、嫌悪感を抱く日が、そのうちくるだろう。
それはそれで、成長だと、親離れの時なのだろうと、どんと構えておこう、なんてことまで考えて。
だから。
その時までには、「ママだいすき」という言葉にしがみつかないでいいような、自分でいられるようにしよう。
なんて、自信のない私は、思ったりしつつ。
娘4歳は、「ママだいすき」の後に、「にいにのこともすき、パパのこともすき」と続けます。
嬉しいしかわいいしで、私はそれをニコニコしながら聞きます。
いつもはそこで、息子が「オレもすき~!」と入ってきたり、他のすきな人、ばあばや、幼稚園の先生やお友達の名前が出てきたりするのですが。
ある時。ママ、にいに、パパがすき、と言ったあと、自分の胸に手を当て、少しうつむいて、言ったんです。
「じぶんのこともすき。」
私。
一瞬、何を言ったのかわからず。
だけどゆっくり、その言葉がじわじわを意味を持って、私の頭にドカーン!と乗っかってきて。
「スゴイ!」思わず、娘を抱きしめてました。
だって、私が40数年生きてきてまだ辿り着けてない境地に、4歳にして達してるなんて。
衝撃と、感動と、嬉しさと、誇らしさに、涙が出てしまったほど。
「もう私が教えられることは何もねえ!」と免許皆伝の気分です。
子育てにゴールはないのかもしれません。
けど、時々こんな風に、「メダル」をもらえることがあって。
それを首にかけると、その重みの分だけ、自信を持てるような気がします。
胸を張って、また次に向かっていけたらいいなと思います。
>次回エピソード:睡眠中に1分間も息子の呼吸がとまってる…!? イビキで気づいた小児睡眠時無呼吸症候群 by うだひろえ
>前回エピソード:子どもをホメるのって難しい!家族みんなの自己肯定感を爆上げする「ナイスホメ!」作戦 by うだひろえ
>関連記事:先が見えなくて、しんどかったあの頃の自分へ。育児のひと山を越えた今の私が伝えたいこと by うだひろえ
著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:小1、年中
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。年長男児&年少女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「家事も、育児も、お金も、紙に書くだけでお悩みスッキリ!とにかく書き出し解決術!」(KADOKAWA)
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
この作者の過去記事