皆さんは乳頭保護器を使ったことがありますか?
乳頭保護器とは、乳首を保護するためのシリコンなどでできたカバーのことです。これによって乳首に傷があるなどの乳首トラブルがあってもスムーズに授乳をすることができます。まだ、乳首の長さが足りないときや、乳首が陥没している時にも補助的に使用します。
私がそれを使うようになったのは、乳首が短かったから。産後1日目に助産師さんのすすめで使い始めました。最初は母乳が飲みづらそうだった娘も、これでうまく飲んでくれました。
しかし、ここからが苦戦。いつかは乳頭保護器は外すものだと助産師さんから言われていたので、産後1ヶ月ごろに試しに外してみたら、まったく飲みませんでした。嫌がって泣くわ、暴れるわで、吸い付く様子がまるでない。インターネットで調べると、成長すれば口が大きくなり、吸う力も強くなるから、そのうちに吸えるようになるはずとのこと。
ママ友にも相談すると、「以前は使ってたけれど、ある日突然外せるようになる」と言われました。
しかし、いつまで試してもまったく外せません。外出する機会が増えてくると、周りは赤ちゃんが泣いてたらすぐ授乳ができるのに、私は乳頭保護器をバッグから出して、乳首につけて、くわえさせて…と手間取ってしまう。授乳するのがなんだか恥ずかしくなって、人前では隠れるようにしていました。もしくは出掛ける前に授乳して、出掛けた先や人前でしないでいいように調整もしていました。一時期、授乳が本当に苦痛だと感じていました。
娘が落ち着いてる時に試したり、逆にお腹がすいてそうな時に外してみたりしても、泣くことばかりで状況は変わらずでした。娘は、哺乳瓶は嫌がらない子だったので、哺乳瓶の乳首や乳頭保護器のようなシリコン素材でしか飲まない、乳頭混乱のような状態だったのかもしれません。しまいにはインターネットで、断乳まで使っていた人はいないのか調べたり、母乳が足りないならミルクを飲めばいいし、娘にとって苦痛になるなら無理に外さなくていいのではと、完全に諦めムードになっていました。
しかし、このままではいけないと思う理由もありました。乳頭保護器を使っていると母乳の分泌が増えないと言われています。幸い、娘は成長曲線真ん中で十分育っていたので母乳分泌はいいようでしたが、やはり不安でした。また、授乳のたびに乳頭保護器を準備したり、外出時に持ち歩くの面倒でした。
しかし、一番気になったのが飲みこぼしが多いこと。授乳時に挟んでいるガーゼハンカチが毎回かなり濡れてしまうんです。どうやら、乳頭保護器の隙間にたまった母乳がこぼれてしまうみたいでした。ガーゼハンカチを何枚も濡らすだけじゃなく、時には娘の服や授乳まくら、私の服が濡れることも。それを1日何回もとなると、かなりのストレスでした。時期としてももうすぐ5ヶ月で、離乳食が始める予定だったため、今までのように授乳に時間を割けないかもしれない、心配事を減らしておきたいと思っていました。
そこで、改めてインターネットで調べ直して、乳頭保護器を外せた人の体験談や正しい授乳の仕方を調べました。その中で、無理に口を開けさせることはせず、赤ちゃんの上唇を刺激して開けるのを待ってから、乳首を入れるとよいという内容を見つけました。今までを振り返ると、焦って無理に口を開けさせることが多かった気がして、それだとうまくいくはずがないんですよね。最初からもっと詳しく調べてから、落ち着いてやればよかったと今では反省しています。
そのやり方で根気よくやっていると、ある日突然できました!授乳の最初から最後まで、乳首から口を離すことなく飲んでくれたんです。片乳から始めて、慣れてきたらもう片乳も同じようにやりました。5ヶ月を目前にして、乳頭保護器を外すことができました。嬉しくてしょうがなかったです。
今ではスムーズに乳頭保護器なしで飲めています。飲みこぼしもまったくないのが楽です!ずっと悩んでいたことが解決して本当にほっとしました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ちゃー
5ヶ月の娘を抱えて日々奮闘する30代ママ。困るとインターネットで調べる癖ができています。
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