子供を産むまでは、地味ながらも毎日会社に行き、仕事をし、仕事仲間とたわいない話をして盛り上がり、帰ってきてからは夫との会話を楽しむ…という、いたって普通の生活を送っていました。
しかし、それがとても贅沢な毎日だったんだと産後の私は気づき、泣き止まない娘を抱きながら一人もがいていました。
産後半年。
毎日寝ない娘のねんねの心配をしながら、出ないオッパイを必死にマッサージしながら痛みと戦い、恐ろしい速さで無くなるミルク作りと抱っこアンド抱っこ虫な娘と戦っていました。
朝から晩までそれの繰り返しで、夜やっと帰ってきた夫に今日の報告をすると「楽しそうだね」の一言に戦慄。
職場時代の友達と会っても「赤ちゃんいいなー、幸せそうだねー」となって悩みを打ち明けにくい。
こんなはずではなかった…。
そう思ったことも、正直何度もありました。
そこで始めたのがポストにチラシが入っていたベビースイミングでした。
と言っても正直子供のためではなく、自分のためだった気がします…(反省)
いつも家や近所の公園で遊ぶだけではなく、新しい社会が欲しいなと思って始めてみました。
初めて見ると、同じくらいの赤ちゃんと、同じ様なママがたくさんいて、思ったよりも刺激的な経験に!
子供が1歳になったら職場復帰する予定のママもいたし、専業主婦で子供の習い事を掛け持ちしているママもいて、そのパワフルさに驚きました。
みんなだいたい同じ様な悩みを抱えているのでママ同士の会話も楽しく、自分の悩みを話すこと・共感してもらえる事で「これでいいんだ」と背中を押してもらえた気がします。
そして産後太りすぎた体を動かすのに、とても良い運動になりました。笑
産後モヤモヤしていた、言葉にしにくい「孤独感」はなかなか埋まりにくいですが、無理に昔の社会と繋がるんでなく同じ悩みを持った人と交流するのもいいなと思いました。
今は娘も年少さんになり私も仕事をまた再開しましたが、赤ちゃんと1対1でずっと一緒に居たあの数年は、人生の中でも忘れられない大切な思い出になるだろうと思います。
著者:オキエイコ
年齢:30代
子どもの年齢:3歳娘
3歳の娘抱える不器用なドタバタ主婦。
2019年1月24日にKADOKAWAから書籍「ダラママ主婦の子育て記録 なんとかここまでやってきた」発売。
ブログ:なんとかここまでやってきた
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