こんにちは、ユーラシアです。
うちの息子は今年の春に幼稚園に入りましたが、それまでは私が家庭で面倒を見てきました。
文字通り四六時中べったりで一人の時間なんてほとんどなかったのですが、子供と一緒に過ごすことに慣れてからは「一人になりたい」という欲求がさほどありませんでした。
むしろ子供と一緒に出かけることの楽しさを感じる方が多く、ごくたまに息子を夫に任せて出かけても「早く家に帰りたいなー」と思うほど。
なので幼稚園に入る前は「もう息子と平日の日中に遊ぶことができなくなるんだ」という寂しさが大きかったのですが……。
ある日、息子を幼稚園に送り出した後、ふと自分の髪の毛がかなり伸びていることに気付きました。
美容院の予約サイトを見てみたらちょうど空きがあったので、即予約して準備して出発。行こうと思い立ってから実際に家を出るまでが30分くらい。
そこでようやく、「子供がいないとこんなに身軽に動ける…!?」と衝撃を受けました。
だって息子と一緒に過ごしてた頃は、美容院に行きたいと思ったら、まず子供を連れていくかそれとも夫の休日に私だけ出かけるかを悩み、
行くと決めても自分の支度に加えて息子の準備をしなければならないので毎回大変でした。
これが一人だと、
これだけで済むんですよね! なんという身軽さ。私の背中には羽根がある。
息子と動くときには、細かいことですが息子にヘルメット着けて自転車に乗せたり降ろしたりしなきゃいけないし、道を歩くときは手を繋いで前後左右に常に注意しなきゃならないし……
一つ一つは取るに足らないことだけど、積み重なるとちょっと面倒です。これまで明確に「面倒だ」とは思っていなかったのですが、久々に一人で動いてみて「すごい面倒なことしてたんだな! よくやってたな!」と実感しました。
しかし、そんな一人の身軽さを実感する反面、また別の変化に気付きました。
帰り道に綺麗な花を見つけたり、駐車場に猫がごろごろしているのが目に入ったり、あまり見ない蝶が飛んでいくのを目で追ったり、美味しそうなパン屋さんの前で足を止めたり……
出産するまでは当たり前のように一人で歩いていた街を、また久しぶりに一人で歩くようになったら、見えてくる景色が全く違うんですよね。子供ができるまで、こんな目線で街を見たことはなかったような気がします(ボケ~っと歩くことが多かった)。
私が息子に与えている以上のものを、私は息子から与えられていたんですね。
そしてそんなちょっとした瞬間に思うのは、
「これ、息子に見せたいな」ということ。
一緒に過ごす時間は減っても、まだまだ息子は幼児なわけで、私の生活の中心はやっぱり息子でした。
毎日べったり一緒だった時期を終えて、別の場所でそれぞれ自分のやるべきことをやるようになっていくけど、今度はそこで得たものや見つけたものを持ち寄って分け合うことができる家族になりたいです(もちろん夫も含めて)。
そういうわけで、今日も読んだ漫画の感想や感動を息子に聞いてもらう母親なのでした……。(しかし息子が「お母さんの漫画のはなし、きょうみないんだけど~」と言うようになって悲しい今日この頃です。分かち合いたいよ~~!)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:4歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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