こんにちは、ユーラシアです。
4歳半くらいの頃、息子の一人遊び用にパズルを買い込みました。今は常に私が一緒に遊んでいますが、成長して徐々に一人で過ごす時間が増えるだろうし、家で退屈せず楽しく遊ぶために、パズルはとても有用なツールだと思ったのです。
かくいう私も昔からパズルが好きで、10代の頃は部屋で黙々と巨大パズルに挑戦していました。それも絵柄がなく無地一色の、ピースの形を見極めて嵌めていくタイプのものが好きでした。青春時代の輝かしい思い出です。
早速、幼児用のピースが大きなものから、難易度高めの100ピース超えなど複数のパズルを揃えました。これぞパズル天国。
まずは一緒にやろうと声をかけ、でも私はなるべく手を出さず、息子がパズルを作り上げていくのを見守りました。
電車の絵柄にしたこともあり最初は興味を持って取り組みかけたのですが……少し行き詰まると「おかあさんやってー」と私に頼るように。でもパズルは自分でやってこそ楽しさが分かるものだ、と私は考えていたので、ちょっとしたヒントと声援を与えるのみに徹しました。
そのうちに息子はやる気をなくしたようで、ぷいっと他のおもちゃで遊び始めてしまいました。
その後しばらくの間パズルを部屋に置いていましたが、手が伸びない様子。無理強いするものでもないし、息子はパズルにハマらなかったな~、まあ好みは様々だよね、と引き下がることに。
しかし後日。息子が全く遊ばないパズル類を片付けようとしたとき、なんとなく気が向いたので、息子用に買った中でも一番難しい300ピースのパズルに自分で挑戦してみることにしました。
パズル自体数年ぶりなこともあってか予想外に苦戦していると、息子が「ちょっとぼくにもやらせて!」とぐいぐい割り込んできたのです。
あれほど勧めてもやらなかったのになぜ急に……と思いましたが、息子は「おかあさんがやってるからぼくもやりたくなった」とのこと。そういえば私は息子に「やってみなよ」と言うばかりで、自分がやっている姿は全く見せていなかったということに気付きました。
「やってみせ言って聞かせてさせてみてほめてやらねば人は動かじ」という有名な言葉がありますが、まず最初の「やってみせ」が重要だったんですね……。山本五十六の言葉が胸に染みた瞬間でした……。
以来、息子に何かを挑戦させたいと思ったときは、まず自分がやるようにしています。
先日はターザンロープがある公園に行き、「こわい! おかあさんやってみてよ」と言われ実演しました。それを見て息子も挑戦してくれて、面白さに気づけたようで嬉しかったです。手のひらをボロボロにし、「よその母親がものすごい速さで風を切ってターザンしてる」という姿を周囲の子供たちに見せつけた甲斐がありました。びっくりさせてごめんね、近所の子供たち……!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ユーラシア
年齢:30代
子どもの年齢:5歳
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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