こんにちは! 双子を育てながら、育児絵日記を描いているさくらい えまです。
今回は、わたしが帝王切開手術をしたときの流れを書きたいと思います。
妊婦健診で通っていた総合病院では、出産を【経腟分娩】または【帝王切開】どちらにするか選べました。それぞれの出産方法のリスクなどを調べて、わたしは帝王切開を選び、出産にむけて心の準備をしていました。
(ちなみに妊娠後期に逆子になったため、いずれにせよ帝王切開になっていました…)
でも、帝王切開手術を予定していた日の早朝、破水していることが判明。
(※前回記事で、破水していたときの様子を詳しく説明しています)
子宮口に近い方の子が逆子なので、へその緒が子宮の外に出てしまうと命の危険があるそう。手術の時間を急きょ早めて、緊急帝王切開手術で出産することに…。
そこから慌ただしく手術の準備が始まりました。
昼に予定していた手術に向けて、わたしはすでに手術用の服を着て医療用の着圧ソックスも履いていたので、そのままストレッチャーに仰向けで寝ます。これ以上破水しないよう、お腹の位置は高めに固定。
その間、看護師さんが点滴をしてくださったり、胎児の心拍を確認したりと、てきぱき準備されていました。
家族に緊急帝王切開になったことを伝えたいので、スマホから夫に電話。しかし夫が応答しない…!
朝早い時間ではあるけど、普段なら起きている頃なので「何で電話に出ないんだろう」と思いつつ、焦りながらメッセージを送りました。
手術の準備が整い、ついに手術室へ。
麻酔をするため、横向きに寝て体を丸めます。お腹が大きいので意外と大変ですが、なんとか体勢をとって、背中に麻酔の針が入りました。
麻酔が効いてくると下半身の感覚がなくなり、「片足が妙に重かった」印象が残っています。
ここから予想外の出来事が…
手術が始まると同時に、体がガタガタと震え始めて止まりません。
過去に手術を受けたことがあって「手術は怖くない」と思っていたけど、
● 緊急帝王切開手術になって心の準備ができていなかったこと
● 逆子になっている子が無事に産まれるのか不安だったこと
● 夫に連絡がつかなくて、家族が誰もいない状況が心細かったこと
自覚していた以上にストレスがかかっていたようで、体に出たのかもしれません。震えを止めようと思っても、自分の意志では止められませんでした。
それでも手術は進み、ついに双子が誕生!
元気な産声を聞いた瞬間ホッとして、体の震えも止まりました。
その後はお腹を閉じるだけ。…なのですが、ここからの時間が意外と長かったです…。
わたしからは執刀されている先生方が何をされているのかは見えませんが、お腹の中を何かで吸い込んでいるような音がしたり、お腹をグイグイ押されているような感覚がしたり。
さらに気が緩んだからか吐き気が強くなり、看護師さんに吐き気止めを投与していただいたりしました。
子どもたちが産まれてからの時間は気持ち悪さとの戦いで、「もうこんな経験したくない!」と強く思ったのを覚えています。
まあ、産後数年たつと忘れているくらいの気持ち悪さなんですが…。
手術の終了と同時に、気持ち悪さは落ち着きました。
病室へ戻ると、夫や家族が集まっていました。夫が電話に出なかった理由は、スマホがマナーモードになっていて気づかなかったからだそう。
なにはともあれ、家族の顔を見られて「出産が終わったんだな」と改めて実感しました。
しばらくしてコットに入った子どもたちもやってきて、一気に和やかな雰囲気に。
わたしは足に血栓防止の器具をつけていて動けない状態だったので、家族に子どもたちの写真を撮ってもらったり、夫にオムツ替えをお願いしたりしました。
その後は麻酔が切れ始めて手術の傷が痛むので、鎮痛剤を使いつつ痛みに耐え、子どもたちは新生児室へ。
実は早産で身体機能が未熟だったため、子どもたちは翌日からNICUに入院しますが、それはまた別のお話。
さて、今回でわたしが書かせていただく『みんなの体験記』はおしまいです。
妊娠初期から出産に至るまでの出来事を振り返りながら記事にできたのは、わたしにとっても、とても良い経験になりました。記事を読んでくださったみなさま、担当してくださった編集者のみなさま、本当にありがとうございました。
わたしの経験が、どなたかのお役に立てば嬉しいです!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:さくらいえま
年齢:30代
子どもの年齢:双子の長男・次男3歳
SNSに双子育児マンガを投稿し、ブログに自分が経験した双子育児のあれこれを書いています。本業はフリーランスのWebデザイナー。
Instagram:@sakuraiemma_manga
Twitter:@enu_baby
ブログ:enufamily 双子の妊娠・育児キロクと絵日記
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