長女を妊娠中、7ヶ月頃のことです。
お腹が大きくなり始め、歩く時に自分の足元が見えづらくなっていました。
妊娠してから歩く時は転ばないように気をつけていたのですが、その日は外出先の廊下を靴下で歩いていました。
足元はタイル調の廊下で、靴下で滑らないように慎重にゆっくり…。
しかし、ふとした場所でタイル調の廊下が緩やかな傾斜になっていて、その傾斜に気づかず滑って転んでしまったのです。
せめて前のめりに転べば良かったのですが、『ドスンっ!』と大きな音がするくらいの尻もちでした。
お尻の衝撃は子宮に近いので、滑って転んだ瞬間に『マズイっ!』と思いました。
転んだお尻もかなり痛かったのですが、それ以上に子宮の赤ちゃんに影響がないか、不安でお尻の痛みどころではなかったです。
その後、数日様子を見ました。
しかし今までと変わりなく胎動は元気にあるし、特に出血もありませんでした。
多少の不安はあったものの病院に行かず、『大丈夫だ』と自分で判断したのです。
そして、2週間以上たってから、友人とランチをする機会がありました
たわいもない話をしながら、
「この前尻もちついちゃったのよね~」
と、軽い感じで転んだ話をしました。
すると、今まで笑って話していた友人の顔が、みるみる真顔になります。
そして真剣な口調で、目に見える出血がなくても、実は子宮内で出血している可能性がある、と私に言ったのです。
それだけでなく、転んだ衝撃で胎盤がはがれかけることもある、など色々な危険性を話してくれました。
つまり、妊婦の転倒は甘く見てはダメとのことだったのです。
友人の話を聞きながら、『子宮内での出血…』と考えるだけで、ゾッとしました。
一気に顔から血の気が引く感じです。
「胎動はあるけれど、万が一お腹の赤ちゃんに何かあったらどうしよう…」
と今さらながら、不安に押しつぶされそうでした。
そして、尻もちをついて転んだことを軽く考えていた自分の甘さを思い知らされ、金づちで頭を殴られたような衝撃でした。
その日は不安と心配でなかなか眠れず、とても長い夜でした。
友人とのランチの翌日、予定よりも少し早かったけれど、妊婦健診に病院へ行きました。
そして産婦人科の先生に、先日尻もちをついたことなどを話し、その後エコーを見てもらいました。
エコーで見るとお腹の赤ちゃんは元気に動いていて、子宮内に出血の跡もなく、胎盤も正常でした。
幸運なことに、赤ちゃんにも胎盤にも、尻もちをついた影響はなかったのです。
元気な赤ちゃんをエコーで見て心底ホッとし、同時にドッと疲労感が…。
「今回は何事もなかったけれど、心配ならすぐに病院に来てね」
と先生にも言われ、改めて反省しました。
結局長女は何もトラブルなく、38週で元気に産まれてくれました。
妊娠中はちょっとした不安だとしても、赤ちゃんを守るためにいつも以上に敏感にならないといけない、というのが私の教訓になりました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:giraffe
年齢:30代
子どもの年齢:5歳・2歳
2人の女の子のママです。大人しい長女に比べて、活発な次女、同じ親から生まれても姉妹でこうも個性が違うものだと楽しみながら育児しています。最近の趣味は、安くて美味しくて、子連れでもオッケーな地元の店探しです。
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