これまでは初めての出産までの体験を振り返って書いてきましたが、今回は時間を現在に戻し、最近感じたことを書きたいと思います。
>前回エピソード:いよいよ始まった義実家での同居。出産前に引っ越しておいてよかったこと by こしいみほ
8月から仕事に復帰、9月から仕事量が増えました。基本は9時~16時の時短勤務ですが、仕事が終わらず残業する日も増えました。
祖父母の手を借りずにフルタイムで働くお母さん方に比べたら私なんてぬるま湯レベルのはずなのですが、あっという間に1日1週間1ヶ月が過ぎていってしまいます。自分の自由時間はほんのわずかで、やりたいこと・やるべきことがやれないまま増え続けています。
そんなとき、はじめて妊娠した友人に、出産前にしておくといいことある?と聞かれました。
「歯医者で歯石取ってもらったり、美容院で整えてもらったり、眼科で検診受けてコンタクトレンズ多めに買っておいたほうがいいよ」
「時短レシピを覚えたりモノを減らして整理したり、家事時間を最小限にする工夫を身につけておいたほうがいいよ」
などと伝えたのですが、ふと気がづきました。
初めての出産を前に産休に入ってから出産までの1ヶ月半が、自分のためだけにまとまった時間を使える、最後の機会だったんだな。
もちろん家族のために掃除したり料理する時間はありましたが、それもいつするか、どの程度するかは自分次第。朝起きて「今日は何しようかな~」と考え、出かけたり、ダラダラしたり、気の向くままに時間を過ごしていました。
それが今や、子どもに顔を叩かれて起床、朝バタバタと出勤、仕事が終われば子どもと食事・お風呂・寝かしつけ、超最低限の家事、就寝、夜中に息子の泣き声で目覚め…と、優雅さゼロの毎日。子どもたちを見てもらっている間に一人で出かけられることもあるのですが、どうしても心のどこかで「子どもたちが待っている」という気持ちがあり落ち着かないのです。
だから出産を控えた友人たちが、あれやこれやと活動している姿も、暇を持て余している姿も、私にはまぶしく見えました。
そうか。自由の使える時間はなくても、子どもたちが寂しさを忘れさせてくれている。寂しいどころか、たっぷりの愛を与えてくれている。これほど自分が必要とされたことはないというくらい、私を信頼して心身を委ねてくれる。一瞬で癒される満面の笑みを、惜しむことなく見せてくれる。
今の余裕がない毎日にも、まぶしいくらいの幸せがあるんだな。
さぁ、明日もご飯モリモリ食べてがんばるぞ!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>次回エピソード:カバン選びも重要!本当に活躍した出産入院準備カバンの中身はコレ by こしいみほ
著者:こしいみほ
年齢:昭和生まれの30代
子どもの年齢:娘3歳、息子8か月
3歳娘と0歳息子がいます。出産を機に夫の両親と同居を始め、6人家族で毎日ワイワイやっています。好きなものは晴れの日と落書きとセーラームーン。苦手なものはクネクネする虫と地図を読むことと家事全般。
インスタグラム:@miho20141124
note: こしいみほ
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