こんにちは、さやかわさやこです。
前回からの続きになります。
手術も無事に終わり、夫に不安な気持ちを聞いてもらい、やっと安心することができました。
夜が明け、朝になると、入院のスケジュールを看護師さんが伝えにきてくれました。
順調に行けば5日で退院できるとのことでした。
その日の午前中に婦人科の病棟に移動するということで、その前に尿の管をはずしましょう、ということになりました。
尿道に管が入っているということをあらためて想像すると、なんだかものすごい痛い感じがしてきました。
しかもそれを抜く…痛い、それ絶対痛い…
私は看護師さんにテンパりながら、抜くのが痛いかどうか尋ねまくりました。
テンパる私に優しく対応してくださる看護師さん。看護師さんの言葉に励まされながら、管を抜いてもらいました。
『大丈夫…これまでめっちゃ痛い思いしてきたんだから…』
そんなことを心の中でブツブツ唱えているうちに、思いのほかするっと管は抜けました。
その後、婦人科の病棟にうつると、産後すぐということで、産科から助産師さんが来てくれました。
私は助産師さんに、浣腸病院に残してきている次男に母乳をあげたいけど、飲ませてあげられなくて…と相談しました。
すると、助産師さんはこんな提案をしてくれました。
母乳を飲ませてあげられないという悶々とした気持ちがパァーッと晴れていくのがわかりました。
友人にこの状況をメールで伝えたところ、母乳をより出すためのアドバイスをくれました。
その日から私は次男の写真を眺めては、昼夜問わず三時間おきにせっせこ搾乳し、母乳パックに詰めるという作業に勤しみました。
その様は完全に母乳工場長。
母乳パックに詰めたものを新生児室で冷凍してもらい、一日に一回お見舞いに来てくれる夫に母乳を託し、次男がいる浣腸病院(産院)まで運んでもらいました。
その様は完全に母乳配達員。
そんなこんなで入院期間はあっという間に過ぎていきました。
そしていよいよ退院の日。
先生や助産師さんに挨拶をし、病院を後にしました。
ナゾの痛みの原因を突き止めてもらい、さらには浣腸病院では満足に受けられなかった母乳のアドバイスまでしてもらい、不安な気持ちを受け止めてくださったスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいでした。
そして、病院を後にしたあとすぐに向かったのは浣腸病院。ひとり残っていた次男を、夫と長男と私で迎えに行きました。
夫と長男と次男と私。
やっと家族が揃ったことが嬉しくてたまりませんでした。
退院後、術後の経過観察で診察を受けに行きました。そこで摘出した卵巣の写真をみせてもらい、手術中の様子を詳しく聞きました。
卵巣は何回転もぐるんぐるんにねじれていて、手術した時にはねじれてからすでに一週間は経過していたとのことでした。
鬱血して変色しており、卵巣としての機能を残すことは難しかったとのことでした。
おそらく、浣腸病院に駆け込んだあの日、卵巣がねじれたのでしょう。何回転もねじれていたとは…想像するとゾッとしました。
この経験を振り返って思うことがあります。
それは…
生理痛やら排卵痛やら陣痛やら産後の痛みやらで痛みに強くなり過ぎたが故に、卵巣腫瘍茎捻転の痛みまで耐えてしまった私。
痛みに過敏になりすぎることはないけれど、やはり無理は禁物だなと思うのであります。
もし皆様も、あれ?これはいつもと違う痛みだぞ?ということがあれば我慢せず受診してほしいなと思います。
約一年に渡り連載してきた次男の出産エピソードも今回で終わりでございます。
読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
次回からは気分新たに、三人目の出産エピソードをお届けしたいと思っております。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:さやかわさやこ
年齢:36歳
子どもの年齢:8歳、4歳、2歳
日々、鬼化が進んでいる主婦。インスタグラムにて育児のことや、育児にまったく関係ないことなどを、夜な夜な描いては投稿しています。ブログ『母ときどき鬼』もぼちぼち更新中です。
インスタグラム:@futomomushi
ブログ:母ときどき鬼
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