こんにちは!野原のんです。
0歳児と2歳の子育てが始まったのですが、この時期は旦那の仕事が昼夜関係無くあって殆ど家に居ませんでした。
両方の親も県外でかなり遠く、基本的に子育ては私1人。
でも2人目だし要領は得ているから大丈夫。そう思っていましたが、実際のところ1人の子どもを大人1人で見るのと2人の子どもを大人1人で見るのとでは想像以上の違いがありました…。
退院してきてすぐみんなと一緒に子どもたち2人を見ていた時は気にならなかったのに、私1人で見なければいけなくなった瞬間に違いはすぐに現れました。
ベビーベッドに寝かしているとやっぱり赤ちゃんの存在が気になって周りをウロウロ。
隙間から手を入れて触ろうとしたり、おもちゃを投げ入れてみたり…
そして大きな声で「ままー!!あかたんみてー!!」と呼び…
そのたびにハラハラする私。
小さい赤ちゃんを見た後に上の子を見ると、今まで小さかったはずの上の子が巨人のように大きく見えてきてその行動ひとつひとつが危なくてやかましく見えてきてしまうんです。
赤ちゃんを自分の思うような環境で見る事が出来た1人目に比べ、環境もペースも何一つ赤ちゃんや自分の思うように出来ない2人目。
私にはそれがどんどん苦痛になり、そしてその苦痛の原因が上の子にあると思い込んでいた事により日に日にイライラが積もっていきました。
そして元からいろんな事への興味が強かったいっちゃんにとって[赤ちゃんとの生活]はなんで?だらけでした。
なんでなんでなんでなんで…
寝不足と気を張っている気疲れ、そして思うようにいかない日々のイライラがどんどん蓄積されていく私にはそれがひたすらに辛かったです。
でも、いっちゃんもずっと我慢してきたんだから…。
慣れない環境で今までみたいに関われない中で頑張ってるんだから…。
ちゃんともっと気に掛けてあげなきゃ
でも、辛い。
でも優しくしたい。
でもキツイ。
でも、でも、でも、
2人育児が始まって1ヶ月、こんな感じで私自身も葛藤していました。
そんな毎日を過ごしていたある夜。
夜寝る位置も、上の子につぶされないようにと私が真ん中の配置にして寝ていたのですが
この体制は寝かしつけに添い乳をするといっちゃんに背中を向ける事になるんです。
そうなるといっちゃんが寝落ちするまではじまる「なんで」
ねぇまま、なんでよるなの?
なんでおっぱいのむの?
なんでおむつかえるの?
なんでおててちいさいの?
なんでしずかにするの?
なんでだっこなの?
なんであかちゃんないてるの?
ねぇまま、
まま、まま
この日、精神的に限界が来て思わず叫びました。
何かを考える過程すら無く、爆発した感情がそのまま脳を通過せずに口から出た言葉…。
すると途端にピタッといっちゃんの「なんで?」が止まりました。
気持ちを抑えられない私は静かになったのは分かっていたもののいっちゃんの方を振り向けずにいたのですが、数秒置いてモソモソと背中に体温を感じ、そして
ス…と一気に頭が冷えました。
そしてその言葉をジワジワと理解していくにつれて胸が苦しくなっていきました…。
同じ空間で同じ布団にいるから一緒に寝てると私は思っていたけど、いっちゃんは違ったんです。
今までみたいにこっちを向いてお話をしたい。それが、いっちゃんにとっての『一緒に寝る』という事だったんです。
それが出来ない事がただただ寂しい。だから、ずっと私に話しかけていたんだとようやく気が付いた瞬間でした。
そして、お昼のなんで?なんで?ももしかしたら純粋な疑問心だけでなく、ママとお話をしたいという気持ちもあったのではないか…
子どもを産んでからいろんな夜がありましたが、この日のこの夜は自分の中で当たり前にあった感覚や、感情、うまく言えないけど私という人間そのものが大きく変わるキッカケになった そんな夜でした。
著者:野原のん
年齢:アラサー
子どもの年齢:小4(長女)・小2(長男)・2歳(次女、三女の双子)
関西でフリーダムな子どもたちをフリーダムに見守りつつ、漫画やイラストを描いているオタク主婦。子育てのモットーは「気楽にいこうぜ何事も」
・Twitter :@non4nohara
・ブログ:それキツネやで!のんfour育児