はじめまして。
2児(3歳女児&5カ月男児)を育てるフリーランス編集者のXです。
決め台詞は「私、嘘つかないので。」(新番組:エディターX)
海外ブランドから国内ブランドまで……ありとあらゆる抱っこひもが売っている今……どれがいいんだろうって、永遠に悩んでいられるテーマですよね。
そんなわけで今回は、ゼクシィBaby誌面内で紹介された、
人気育児ブランド クチコミランキング(※)で
見事TOP3にランクインした抱っこひもを、試着!
悩めるママたちへ、私の身を持ってベストな抱っこひもを提案したいと思います!
※2018年1月に1030人に実施した調査(委託先:マクロミル)によるものです。
ちょっと辛口ですが、メーカーさん、ごめんなさーい!
クチコミで上位3つにランクインしたのは↑こちら。
左から……
- エルゴベビー ベビーキャリア
- ベビービョルン BabyCarrierシリーズ
- アップリカ コラン ハグ AB<コンフォート>
1位2位はいわずと知れた、海外ブランドの抱っこひも。
3位に国内ブランドのアップリカがランクイン。
ちなみに私自身、私物ではエルゴベビーを使っていました。(新生児期はベビービョルン)
理由? 特に何も考えず海外セレブがよく使ってて流行ってたから!
ということでお待たせしました。
何が本当にいいのか? 試着&検証したいと思います。
今回の検証のポイントはズバリ“機動力”のチェック!
デザイン性や機能性など、さまざまなポイントがありますが、やっぱりママとして重要なのは「で、現場で使いやすいのはなんなの!?」という点ではないでしょうか。
<検証内容>
- 装着(着脱)のしやすさ、わかりやすさ
- ベビーの乗降しやすさ
- 装着時のママの動きやすさ
- ベビーの重さの感じ方
- 携帯しやすさ
上記5点に絞って検証。
2時間かけて3つの抱っこひもと向き合った結果、ママが使いたいタイミングや用途によって、おすすめの抱っこひもも変わることが判明。
どんなママのどんなシーンにおすすめな抱っこひもなのか、ご提案します!!!
※今回は僭越ながら私の息子(生後5カ月、男児、7キロ)で、試しております。
クチコミNo.1
★長距離・長時間移動が多いママに安心&疲れ知らず★
エルゴベビー ベビーキャリア
←椅子に座るときもラクラク
- 装着(着脱)のしやすさ ★★★
- ベビーの乗降しやすさ ★★
- 装着時のママの動きやすさ ★★★★★
- ベビーの重さの感じ方 ★★★★★
- 携帯しやすさ ★
抱っこひもの生地がしっかりしていて、ホールド力の高いエルゴベビー。
以下に特筆すべき検証結果をまとめます。
【検証結果1:装着時・乗降時に手間がかかるけど安全面に信頼】
もしもの転落、落下の危険性を回避するため、装着時にいくつかの手順が必要なエルゴベビー。
その一つがベビーに、ベビーウエストベルトを付けておくこと。
←機嫌が悪いとベビーは暴れるわ、こちらも慌てるわでタジタジ
ウエストベルトは、ゴムループの中を通して装着する。
↑私は検証中、背中に手を回してこのゴムループの中を通したのですがこれが至難の業!
ひと手間になりますが、お腹側で装着してから背中に回す方がストレス無く装着できそうです。
上記の2つの工程を経て、更にベビーを乗せるときに、
ベビーウエストベルトをママ側にカチっと固定。
↑ベビーを降ろすときは、またこのベビーウエストベルトを外さないとなりません。
しばらく抱っこしていると、このベルトの存在を忘れてしまい、
いざササっと降ろそうとしてベビーを体から離すときに
ググっとホールドされてすぐ降ろせず「!?」となりました。
私のようなせっかち&忘れっぽいママには、慣れが必要かもしれません!!
2歳まではこのベルトの使用が推奨のようです。
安全面での自信はつくので、そういった意味では心強い……思います!
【検証結果2:動作時の安定感&重さの分散感は抜群】
しっかりと装着できたら、後はストレスフリー!
ベビーの重さも、腰を中心に肩にも適度に分散されるので、どこかに重さが集中するという感覚は無し。
ウエストベルトの幅が広いのでズレる感覚もなく、肩ストラップもクッションが分厚いので快適!
しゃがむ、座る、立つ、歩く、などの動きはスムーズ&ベビーもストレスが無さそう。
長時間歩いていても、ママにもベビーにもストレスがないので、ベビーカーに頼らず遠出する際は重宝しそう。
【検証結果3:持ち運ぶより着けてから出かけるが正解】
↑A4用紙と並べてみるとたたんだときの大きさは一目瞭然!
しっかりとした素材のため、折りたたみにはコツが必要で、小さくならないエルゴベビー。
バッグの中に入れるにも、ボリューム感があるのでベビーカーでの移動が中心でたまに抱っこひもも使うから携帯しておこう……みたいな持ち歩きには不向きかも。
ベビーカーに頼らない外出には強い味方です!
【エルゴベビー ベビーキャリア 総評】
今回の検証で感じたのは
“着脱時やベビー乗降時に手間がかかるけど、装着してしまえばこっちのもん”
ということ。
電車移動など、ベビーカーよりも抱っこひもでの移動の機会が多く、かつ移動時間が長いママ、ゆくゆくは保育園の送迎も視野に入れたいママにはピッタリなのでは?
遊園地などレジャー行きにも良さそう。
作りがしっかりしているので、体重がどんどん重くなっていくベビーもしっかり支えてくれるし、へたらない!
ちなみに、長女出産時に買って3年経つ私物のエルゴベビーも(シリーズは違いますが)、今でも14キロを超える長女を抱っこしてディズニーランドに行けるほど丈夫です!
エルゴベビー・ベビーキャリア OMNI(オムニ)360/パールグレー 2万8080円/ダッドウェイ
続いてはこちら!
クチコミNo.2
★★ベビーの乗降しやすさ抜群!移動時だけでなくあやすときも快適★★
ベビービョルン ベビーキャリアシリーズ
←密着度が高いので立ち姿もスマート
- 装着(着脱)のしやすさ ★★
- ベビーの乗降しやすさ ★★★★★
- 装着時のママの動きやすさ ★★★★★
- ベビーの重さの感じ方 ★★★★
- 携帯しやすさ ★
シンプルモダンなデザインで、着けた姿もスタイリッシュなベビービョルンの
特筆すべき検証結果がこちら↓
【検証結果1:頭からすっぽりかぶる装着法でフィット感はピカイチ】
今回検証した3キャリアの中で唯一、頭からかぶって着脱するベビービョルン。
正直、かぶるっていう発想は無かった!
←な、なんか戦闘体制に入るみたいだ!(ま、育児なんて戦闘のようなものですが)
←あとはウエストベルトをカチッでOK。バックルはフックのようになっているので、見えなくてもつけやすかったです。
当然、帽子を被っていたり、髪の毛をセットしていたりすると、装着自体が大掛かりな作業に。私も何度か着脱をしましたが、着脱後は髪の毛をササっと整える仕草が自然に出てきていました。(誰も見てないのに……条件反射って恐ろしい)
【検証結果2:ベビー乗降時の動作が少ないのが◎】
着脱動作は大きいですが、一度装着すれば、ベビーの乗降はとってもスムーズ。
ベビーを抱えて、ベビーの背もたれ部分を4カ所、カチっと固定するだけ。
↑このカチっとする動作は、少し慣れが必要です。
先に紹介したエルゴや、次に紹介するアップリカとの最大の違いがココ。
乗降時の動作全てが、ママのお腹側で終了するんです!
他の2キャリアは、ほら、下の通り、
ベビーを抱えたら、手を背中に回してバックルをカチッとしなければならないので、
必然と動作が大きくなり寝ているベビーを起こしたり、
背中のバックルを外したときに肩ひもが勢いよく脱げてヒヤリ……
みたいなこともあるんですが、そういう意味でビョルンはとってもスマート。
降ろすときも↑この通り。前側のバックルを4カ所外して、
静かに降ろすだけ。抱っこひも本体が肩からガバッと脱げないのでスムーズです。
さすが、最初に髪の毛を乱しながらすっぽりかぶったかいがありました!
【検証結果3:移動や動きもスムーズ。持ち運びには少し重い&大きい】
ビョルンはベビーとの密着度が高いので、ママとベビーは一心同体のような感覚。
突然の立つ、歩く、しゃがむ、振り向くなど多様な動作も
ぴったり密着するおかげでベビーの頭や首が振られることも少ないので、母子ともに快適!
一方でウエストベルトや肩パッドは、エルゴと比べてしまうと細く、ボリュームもないので、重さは肩と腰で分散されるものの、長時間装着したときの安定感や疲労の感じ方は変わる気がしました。
↑A4用紙と比べても大きく、重量も結構ある……
バックルがいくつもある分、持ち運ぶには少し重さが……。ベビーを乗せずに着けていれば重量感は感じず、見た目もスリム&スタイリッシュなので、いちいちたたむより常に装着している方がよさそう。ほら、戦闘服を着た特殊部隊みたいでアリかも!
【ベビービョルン ベビーキャリアシリーズ 総評】
一言で言うなら
“ちょっとそこまで行きたい!ベビーが寝るまで抱っこしたい!なら母子ともに快適無敵”
でしょうか。
一旦かぶってセットすれば、ベビーが泣いたときにささっと抱いて、寝たらそっとベビーカーに寝かせて……といった動作も流れるようにスムーズ。
家でベビーを抱っこであやしたい、車移動が中心でチャイルドシートからの乗り降りが頻繁にある、といった乗降が多い場合におすすめ。
ベビーもママとぴったりくっつけるので心なしか眠そうにしていました。ベビーの背中に当たるカバーが柔らかいので、体に沿ってしっかりフィットするのも気持ちよかったのかも。
とにかく全ての動作をスマートに終えたいママにおすすめしたい一本です。
ベビーキャリア ONE KAI デニムグレー 1万9440円/ ベビービョルン
ではでは、いよいよ最後!
クチコミNo.3
★★超軽量でベビーカーとの併用も◎!おんぶも簡単★★
アップリカ コラン ハグ AB<コンフォート>
←長時間の検証に疲れて息子は爆睡……
- 装着(着脱)のしやすさ ★★★
- ベビーの乗降しやすさ ★★
- 装着時のママの動きやすさ ★★★★★
- ベビーの重さの感じ方 ★★★★
- 携帯しやすさ ★★★★★
3キャリアの中で唯一のジャパンブランドの抱っこひも。かゆいところに手が届く思いやり溢れる機能がいっぱい!
特筆すべき検証結果がこちら↓
【検証結果1:体の側面に付いたウエストベルトのバックルが着けやすい】
基本的な装着方法はエルゴと同じ。ただウエストベルトのバックルが脇腹にあるため、
手を後ろに回して手探りでカチッとしたり、お腹でとめて背中側に回したり……がなくラクに装着できるのが◎。
←ただ横にあるだけなのに、や、やりやすい!
そのおかげで、一番時間をかけずに装着できたのがこのアップリカ。
【検証結果2:素材が柔らかいので衝撃なく優しく乗せ降ろしが可能!】
抱っこひものメッシュ素材がとても柔らかいので、寝ているベビーもほら
↑この通り、起こさずに抱っこすることに成功!
無理に足や体の姿勢を抱っこひもに合わせて調整する必要もないので乗せ降ろし自体がとってもスムーズ。
ちなみにこの柔らかさのおかげで、ベビーを背中側に回しておんぶ姿勢になるのもとってもラクちんでした!
これまたおんぶがすぐできるように「ホルダーハーネス」というベビーを抱っこひもに固定するネットが付いているのもポイント。
←手に持っている布がホルダーハーネス
↑このように体の前面に被せパチッと固定…あっ起きた
←背当てにホールドされているので背中側に回しても落ちづらい
おんぶってどんな抱っこひもにも機能として付いているけれど、前に抱えたベビーをくるっと後ろに回すのは慣れないと少し怖かったりするんです。
でもこれは柔らかいから回しやすいのと、ホルダーハーネスのおかげで自信を持ってくるっと回せるので、おんぶにするハードルがとっても低くなった気がします!
←2児のママにおんぶ機能は必須です!
【検証結果3:コンパクト&軽量で持ち運びがラクラク】
抱っこひも自体がとっても軽量なのと、なにより柔らかいからたたみやすい。なんとA4用紙サイズに収まる大きさに!
たたみやすいように生地をくるっと丸めてホールドできるヒモも付いているから、崩れずバッグの中にINできちゃう。
もしものときに持ち歩く抱っこひもとしても活躍しそう!
【アップリカ コラン ハグ AB<コンフォート> 総評】
これも一言で表すなら、
“いざというときサッと出せるオールマイティ抱っこひも”
でしょうか。
柔らかさ、コンパクトさ、軽さの三拍子に感動。そしてベビーも快適そうでした!
重さの肩や腰への分散は文句なしですが、他の2つの海外ブランドの抱っこひもと比べると柔らかさを感じます。
家でおんぶしながら料理をする、ベビーカー中心の移動で抱っこひもは念のため持っておきたい、というママにはピッタリです!
コラン ハグ AB〈コンフォート〉シェブロン ブルー BL 2万1600円/ アップリカ
===\ちょこっとだけ/エディターXの本音===
さあさあ、
ここまで3キャリアの検証結果をレポートしましたが、
「で、結局何が一番よかったの?本音言ってるの?」
と感じていらっしゃると思います。
大変個人的な見解ですが、
第一子を出産時(3年前)、すでにエルゴを購入していた私にとっては、
買い足すならアップリカだな!と
検証中ずっと感じていました。
抱っこひもはその用途や、ママたちの住環境、生活習慣などによって
いくつか持ち、使い分けをするママが多いですし、それがベストです。
本当に個人的な意見としては、この3つの中で使い分けるとしたら、
1本目はエルゴかベビービョルン、2本目のサブ抱っこひもとしてアップリカ。
が考えうるベストかな~なんて思っちゃいました。
もちろん、抱っこひもはこの3キャリア以外にもたっくさんあるので、
試着できるものはどんどんして、ぜひ自分にぴったりの抱っこひもを見つけてくださいね!
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ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事