当サイトでご紹介した体験記の中に、
「起こす?起こさない?3時間毎授乳のルールVS爆睡赤ちゃん」
という内容の記事がありました。
「3時間おきの授乳ルール、きっちり守るべき?」、「気持ちよく寝てるけど、起こした方がいいのかな…。」赤ちゃんのリズムと産院で指導された授乳のタイミング、どちらを優先にすべきか悩むママは多いようです。正しい授乳のタイミングについて、産婦人科医宋美玄先生&小児科医森戸やすみ先生が、専門医としての根拠をもとにお答えする書籍『産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK』(メタモル出版)から一部抜粋してご紹介します。
Q.1日何回、どのタイミングで授乳したらいい?
A.産院によっては、赤ちゃんがほしがるたびに乳房を吸わせるところもありますが、授乳時間は何時というふうに決められていて、お母さんたちが授乳室で一斉に授乳するというスタイルのところもありますね。
初めは「3時間おき」と指導されることも多いようですが、赤ちゃんによってはもっと早いタイミングで泣く子もいれば、放っておくと長いあいだ寝ている子もいます。そんなときは、次の授乳時間になるまで放っておいたほうがいいのでしょうか? それとも授乳時間になっても寝ている赤ちゃんは起こしてあげたほうがいいのでしょうか?
授乳は、母乳でも粉ミルクでも、赤ちゃんがほしがるときにほしがるだけあげる「自律哺乳」が基本です。
「母乳はいつでもあげていいけれど、粉ミルクは次の授乳まで3時間あけないといけない」という説があるようですが、それは正しくありません。
赤ちゃんによっては、早いうちからまとまって寝る子もいます。産院を退院する頃には赤ちゃんの全身状態は落ち着いてきますから、たまに5~6時間ほど眠ってしまって泣かないこともあるでしょう。1日1回5〜6時間寝てしまうことはあっていいし、続けてでなければ2回あってもOKです。満産期より早い37週以前に生まれたとか、在胎週数に比べて体重が小さく生まれたなどの理由がなければ、きっちり3時間おきに授乳をする必要はありません。
このほかにも『産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK』には、授乳の基本から、授乳中の他の嗜好品や薬のこと、粉ミルクのこと、混合から母乳育児だけに移行する方法、乳房のトラブルの対処法、離乳のことまで詳しく載っています。授乳についての正しい情報が知りたい人は是非チェックしてみてくださいね!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
授乳全般についての疑問や悩みに対して、産婦人科医宋美玄先生と小児科医森戸やすみ先生が中立な立場から根拠を示しながらわかりやすく書かれた授乳本。授乳中の全ての女性に役立つ情報がたっぷり詰まっています。