三男の「オレは男だ期」がやってきました。
「オレは男だ期」とは、我が家の息子たちが3歳半くらいから言葉遣いが荒くなったりやたらと擬声語を発したり見えない敵と戦ったり、かと思えば母にめちゃ優しくなったりと、何かと自分を強い存在に見せようとする時期のことです。
この時期に入るとヒーローものに興味を持ち始め、語尾に「〜だぜ」をつけるようになります。
「ドカーン‼︎」「チュド〜ン‼︎」「ダダダダダダ‼︎」「バキュンバキュン‼︎」
擬声語は武器を持っている設定です。
さて「オレは男だ期」に入った三男はヒーロー気取りでやたらとカッコいいポーズをとります。
ダッシュで走ってきてピタリと止まってカッコいいポーズ。
ソファから飛び降りカッコいいポーズ。
たまにカッコいいポーズからのパンチで、よく兄たちから返り討ちに合い泣くこともしばしば。
実に弱っちいヒーローなのですが、このヒーローっぷりを遺憾なく発揮できるのが「お母ちゃんのお手伝い」です。
お母ちゃんが荷物を持っていれば「オレが持ってあげるよ!」と荷物を持ち、肩が痛いといえば「オレが揉んであげる!」とモミモミ。
その度に大げさすぎるくらい感謝の気持ちを伝えればヒーローは有頂天。
先日、お風呂上がりにいつもは私がやっている浴槽洗いを三男が「オレがお風呂洗うから!」と、スポンジに泡をつけゴシゴシと磨いてくれました。
3歳児のやることなのでほぼできていないのですが、「オレがやった!」とドヤ顔の三男。
そこですかさず「わぁ〜!ありがとう!ピカピカにしてくれたんだね!おかげで助かっちゃった!」と大げさに感謝の意を伝えると、ドヤ顔中のドヤ顔。
もちろん三男がお風呂を出た後は私が仕上げ洗いをしているのですが、お風呂をピカピカにしたという功績を三男のものとして家族に報告します。
「今日は三男がお風呂を洗ってくれたんだよ〜」
そう家族に伝えると、鼻の穴を広げて最上級のドヤ顔。
母の助けになったことを家族に認められた三男は自信をつけ、翌日もお風呂洗いを買って出てくれました。
「オレは男だ期」の最大のメリットはここにあります。
かと思えばデメリットもありまして…。
兄たちと同じ気でいる三男は、差をつけられるとめちゃくちゃ怒ります。
例えばおやつやデザートの量。
並んだお皿の中身をジロジロと見回して、一番少ないのが回ってくるともう手がつけられないほどのギャン泣き。
こういう時は3歳児らしくすっごくワガママです(白目)
それから小学生の兄たちが休みの日に2人で遊びに行こうとすると「オレもいく!」とくっついて行こうとしますが、「お前は無理」と突っ返されるとやはりギャン泣き。
親なしで子どもたちだけで出かけるということに男のロマンを感じているらしく、「お母ちゃんとお父ちゃんと3人で公園に行こう」と提案したところで火に油を注ぐだけ。。。
赤ちゃん扱いは許されないのです。
そんな男として芽生えつつある三男の入眠儀式は私のお腹の肉をモミモミすること。
赤ちゃんの頃から変わりません。
赤ちゃんと幼児と一人前の男を日に何度も往復する三男は、もうすぐ4歳。
早く大きくなりたがる三男の気持ちをよそに、まだたったの4歳なんだから赤ちゃんみたいでもいいのに〜と思ってしまう親心なのでした。
著者:マルサイ
年齢:39歳
子どもの年齢:9歳・7歳・4歳
9歳・7歳・4歳の三兄弟の母。趣味は昆虫観察と磯の生き物観察。三兄弟との日々をインスタグラムにで発信中。著書に『男子が3人います。』『主婦力ゼロからやってみた家事』(共に大和書房)など。
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