子育てする中で、親としての「声かけ」の難しさを日々感じています。
元々「褒める」ことが苦手で、でも子どもの「自己肯定感」を育てたいからと、なんとかして褒めるようにして、数年。
できるようになってきたかな?と思えた頃に、今度は「教える、サポートする」そして「できるようにする」ことの必要性を感じるようになりました。
これまた「褒める」以上に「人に教える」ことが苦手な私。
「なわとびできない~!」と不満げな子どもに、「こうするんだよ」と飛んでみて見本を見せることはできるのですが、具体的なコツを説明するとなると、「はて?」言葉に詰まります。
こういうの、夫の方が上手なので、頼みたいところなのですが、なかなかいつもそういうわけにはいかず。
かくなる上はと、子どもと一緒に図書館の本やネットで「なわとびの飛びかた」を調べてみて、なるほどよしやってみよう!と子どももやってみるのですが、まあそう簡単にはうまくいかず。
失敗を繰り返すうちに、私はもどかしくてああでもないこうでもないと口出し、子どもはどんどんテンションだだ下がりで、「もういい」となっちゃう。
なんでだろう、何がいけなかったんだろう、と考えると、やっぱり私の「声かけ」に工夫の余地があるのでは、と思い。
幼稚園の先生、小学校の先生、習い事の先生など、「教えるプロ」の声かけを思い出してみました。
そういえば、先生方、できた時はすっごく褒めるし、他の子たちにも見せて「すご~い」なんて言われるようにして、子どもたち本当に嬉しそうで、自信に満ちた顔をしてるんですよね。
やっぱり褒めるの大事、と改めて実感。うちでもできそうなこと再考してみることにしました。
そして、もう一点。できなかった時は、「惜しい!」「ここだけ!ここだけしっかりやってみよう」「あとほんのちょっとでできるよ!」「もう少しだけやってみよう」など。「できなかった」つらい気持ちを、「最小限」にするような声かけをしてることに気づきました。
確かにそれだったら、少し落ち込んでも、すぐに上に向かっていけそう。
それだ、私にはそれが足りなかった。一緒に調べてやり方がわかってることもあり、「違うよこうするんだよ、書いてあったでしょ?」などと、責め立てるようなことを言ってしまって。しかもうまくいかなくて、イライラ。一番もどかしいのは、子ども本人だろうに。反省。
しかし、気づいたからには即実践!
まず、なわとびがちょっと嫌になってしまった子どもに、「1回だけやってみよう」「10回だけ飛んでみよう」と、チャレンジするハードルを低くして提案してみました。「終わったらコンビニにおやつ買いにいこう」という先の楽しみを用意しつつ。「それくらいなら」と動いてくれました。
10回は、まあ、簡単に飛べます。そこで私が言ったのは「大・成・功~!!」拍手パチパチ、ハイタッチ。この「大」をつけてちょっと大袈裟にするの、子どもがクイズに正解した時などに「大正解~!」と言ったりして、まあそれだけなのですが、子どもからすると特別感もあるようで、嬉しそうに鼻の穴を広げて笑ってくれます。
そして、「もしかして、20回飛べちゃうんじゃない?」なんて少しずつハードルを高くしていって、失敗しても「くぅ~、おしいっ!あと●回だった!この右足だけ!引っかかっちゃっただけ!もう一回だけやってみたら絶対できるよ~」などと、失敗で落ちていきそうな気持ちを、グッと小さくして。
そのあとで「リズムを一定にしたほうがいいよ」などと気づいた点アドバイス、子どももこくんと頷いて、できたらまた、「大・成・功~!!」、「パパにも見てもらおう」とスマホで録画して、「これ見たらパパもすんごく驚くよ~」なんて言えば「ばあばにもみせてね?」と自ら要求。そうね、成功は、大きくしようね。
この時だけで、今までのなわとび最高記録、更新。わかりやすい!
しかも数日後には、その3倍以上、学年の目標回数も達成。もう、明らかに、グンっと伸びました。素直に大喜び、本人も私も。
成功はBIGに、失敗はsmallに。これ、運動も勉強も、ひいては生活全般、食事やお片付けや遊び、お手伝いにも。心がけて声かけしていこう、と思いました。
著者:うだひろえ
年齢:40代
子どもの年齢:小2と年長
website:http://umeyon.net
最新刊:「大学4年間の経営学がマンガでざっと学べる」(マン
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
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