寝る前の絵本読み聞かせが、かれこれ10年近く続いています。
できるだけ感情豊かめに読むようにはしているのですが、眠かったり疲れていたりして正直読むのが面倒だと思う日もありました(特に乳幼児期)。
そんな日の読み方はぶっきらぼうで面倒くさがっているのが伝わってしまい、読み終わった後の子どもの表情がちょっぴり寂しそうでした。(そして私も後味の悪い気持ちのまま寝落ち)
それでも子どもたちには絵本の世界に触れ、満たされた気持ちで眠りについてほしいという気持ちがあって、三男が一年生になった今でも読み聞かせを続けている次第でございます。
今回はそんな「読むのが面倒くさい、でも絵本タイムは充実させてあげたい」というときにピッタリのオススメ絵本をご紹介したいと思います。
それはズバリ『ミッケ!』という絵本です!
ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、知らない方へひとことで説明するならば、【かくれんぼ絵本】もしくは【宝探し絵本】とでもいうのでしょうか。
たとえばあるページには、台の上に小さなおもちゃがたくさん散りばめてあります。
サイコロ、ビー玉、アクセサリーのパーツ、ネジ、積み木、鍵…素材も形もさまざまです。
そしてその横にはこんな文章が。
「さあ みつけられるかい?」
「ぎんいろのたいよう。」
「ぽちぽちもようのいぬ。」
「きらりとひかるねこ。」
「こなをのばすめんぼうはわかるかな?」
「ばねのそばにいるちいさならくだ。」
こんなふうにページの中に隠されている様々なものから指定されたものを探していくのですが、これがなかなか見つからない!
でも子どもはじーっと目をこらして一生懸命探します。
「あった!あ、ちょっとちがうか!う~ん、どこだ〜?ん?これじゃない?あ!見つけたー‼︎」
こんな感じで探している間もも見つけ出した瞬間も本当に楽しそうなんです。
で、その間私はというと…
寝てます(笑)
そして見つけた子どもが「お母ちゃん!あったよー!」と叫ぶと同時に半眠りの世界から「やったね、よく見つけたね~zzz…」と答えます(笑)
次の質問もあらかじめ覚えておいて「じゃぁ次はみどりのかえる…zzz」と、やはり半眠りの世界から出題します(笑)
いっぽうで眠くて仕方なかったはずなのに、いつのまにか引き込まれて子どもと一緒に夢中になって探してたというパターンも多いです。
そんなときは一緒にすごろくやトランプで遊んだときのような高揚感に包まれながら眠りにつきます。
我が家ではいまだに「ミッケ!」を愛読していて、三男の絵本タイムに2人で探していると長男と次男もやってきて一緒に探します。
小学生高学年になっても、宝探しのときのようなワクワク感があって楽しいそうです。
もう1巻などはページが外れてボロボロですが、これほどよく絵本タイムに登場した本もないだろうというくらい三兄弟に大人気の1冊です。
私のように絵本を読むことがたまにしんどくなったら、ぜひ一度図書館で借りてみて下さい。
絵本タイムが待ち遠しくなるかもしれませんよ♪
『ミッケ!』ウォルター・ウィック/作、糸井重里/訳(小学館)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:マルサイ
年齢:39歳
子どもの年齢:小6・小4・小1
小6・小4・小1の三兄弟の母。趣味は昆虫観察と磯の生き物観察。三兄弟との日々をインスタグラムにで発信中。著書に『男子が3人います。』『主婦力ゼロからやってみた家事』(共に大和書房)など。
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