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辛いつわりも長丁場の出産も…頭の中にあったのは「なんとかなる!」という気持ち by すずか

こんにちは。3歳のお転婆娘と2年生のおしゃべり息子を育てているすずかと申します。

 

妊娠中は体の変化や気持ちの変化など様々な変化がありました。

妊娠する前は身体は自分だけのもので、風邪を引かないように暖かい格好をしよう、筋肉痛にならいようにストレッチを入念にしようなど、ちょっとしたことで問題を回避したり解決することが可能でした。

しかし、いざ赤ちゃんが身体の中にやってくると、私の身体は赤ちゃんと私、二人のものとなります。

予想がつかない、または知識としては知っていても上手く対処ができない事が沢山起こります。

妊娠する前までは全く知らなかった世界がそこにあり、強制的に立ち向かわなければならないイベントが沢山ありました。

そんな中、常に頭の中にあったのは

世の中のお母さんたちはこれを乗り越えている。

『きっとなんとかなる!』というなんだかよくわからない絶対的な自信がありました。

 

一人目の息子の時は、妊婦さんが避けたい行為や、食べてはいけない物などは自分で調べていたのですが、つわりの辛さや陣痛の痛みについては調べたり、人に聞いたりしませんでした。

聞いてしまったら怖くなると脳が無意識にストッパーをかけていたのだと思います。

動物もみんな子供を産んでるし、ぬるっと出てきてくれるよねーととても楽観的に構えていました。

 

自然分娩として臨んだ出産は当然想像以上な出来事となるのですが、後に引くことはできません。

破水してから入院し、陣痛促進剤を使っても子宮口は開かず、ただただ痛い時間が過ぎていきます。

ようやく子宮口が開いたと思っても、なかなか降りてくれない息子。

必死にいきむ私。

ゴリゴリとした感覚とともにやっと息子が外に出てきてくれました。

ほっとしたのも一瞬で、会陰を縫うよと先生の声。

陣痛と出産で痛みに慣れた身体は、麻酔なしで縫われているのにまったく平然としていました。

恐るべし人体。

破水から出産まで、流れに身を任せるしかありませんでしたが、なんとか、なんとか無事に息子を出産することができました。

 

二人目の娘はアメリカで妊娠し、英語が不自由な私に友人が病院まで付き添ってくれました。

日本とは違う診察の仕方にびっくりしながらも、順調に時は流れ…とはならず、コロナ禍により必要な検査ができなくなってしまいます。

パパの会社から帰国命令が出たので、日本へ帰ることにしました。

 

幸いにも近所で受け入れてくれる産院を見つけたのですが、妊娠糖尿病となりすぐ転院です。

しかし、転院先ではかねてから望んでいた無痛分娩を選択することができました。

喜んだのも束の間、今度は逆子となり外回転術を受けたりと、なかなかバタバタな妊娠期となりました。

 

それでも相変わらず、『大丈夫、大丈夫。きっとなんとかなる』と楽観的に過ごすことができていたのは、周りの手厚いサポートと、自分で納得して行動してきたおかげだと思います。

予想外の展開や自分に不都合な展開になっても、『あーそっか…うーんまぁ仕方ないけど、そーなのね』と受け入れ、『じゃぁ次はどうする?何をする?』と前向きに考え行動し、流れに身を任せる余裕を持つことができました。

 

逆子がなおり、しばらくすると陣痛が起き、入院となりました。

そこからは平和な無痛分娩となり、にゅるぽんと娘が出てきます。

 

でも、あれ?泣き声がしない。

大丈夫だよね、先生慣れてるしなんとかしてくれるよね。

お願い、お願いします…!

無痛分娩とはいえ、陣痛に付き合い一晩中起きて娘を外に出した身体はへろへろで…。

そもそも身体が元気いっぱいだったとしても、私にはただただ祈ることしかできません。

赤ちゃん、がんばって…。

シュゴゴゴっと先生が管を赤ちゃんの口から入れて詰まっていた何かを取り除いてくれました。

泣いた! よかった! よかった!!!!!

『なんとかなる』状況は『なんとかする』人間がいるから成り立つんだなぁと改めて思いました。

 

先生や助産師さん、そして赤ちゃんと私自身、勿論支えてくれたパパや友人、両親、各々が各々のやり方でなんとかしてくれたお陰で娘は無事に産まれることができました。

 

その後、初めての育児や二人育児に理想とは違う現実を突きつけられることになるのですが、なんとかなるの精神は相変わらずで、どんなに辛くて大変でも最終的にはなんとかなり今日まで息子と娘を育ててきています。

2回の妊娠と出産を経て、赤ちゃんがお腹の中で育ち産まれてくるまでがお母さんと赤ちゃん双方にとってどれだけ大変なことか、無事に産まれてくることがどれだけ素晴らしい奇跡かを実感しました。

 

妊娠によって踏み入れた新しい世界は、楽観的であることの大切さと、そんな気持ちになるために自分を納得させる状況を作る事の大切さを教えてくれました。

『なんとかなる』ように支えてくれた全ての方々に感謝しています。

そして、『なんとかなる』ように頑張れた、頑張っている自分にも大きな拍手を贈ります。

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著者:すずか

おしゃべり息子のおかげで賑やかな日々を過ごしていたのですが、娘が産まれてさらに賑やかになりました。 インスタでゆるゆると子育て絵日記を描いています。

インスタグラム:@suzuqua

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