妊娠中期にぶり返してきたつわり「この匂い…吐きそう～‼」　by ユキミ

つわりと聞くと「匂いに敏感になる」と思い浮かべる人は多いだろう。
私の回りでは炊き立てご飯の匂い、朝一番の水道水の匂い、人ごみの匂い、ダメなにおいは人によって違えどみんな「その匂いを嗅いだら口から出る」と言っていた。

ちなみに私は妊娠３カ月頃から「食べづわり」があったのだが
何かの匂いを嗅いで吐きそうになることはなく「自分は匂い系のつわりがないのか～」と思っていた。

そして食べづわりも終わり、身体共に安定してきた妊娠中期ごろ、先に母になった朝一番の水道水の匂いがだめになった友達へ出産祝いを買いに百貨店へ行った。

吐き気はもちろん胸のムカムカした感じから目がシパシパと痛くなった。
突如身に降り注いだ緊急事態！自身の出せる限りのスピードで（妊娠中期とはいえ妊婦のため）目的の階へ急いだ。
いつだってつわりは突然に～、この日を境に「化粧品系の匂い」を受け付けなくなってしまったのだ。

突然の匂いづわりに戸惑ったが「化粧品系の匂いなら売り場に行かなければいいし、なんとか乗り切れそう…！」と思ったのだが、同時期よりドラッグストアの匂いも受け付けなくなってしまったのでそれはちょっと困った。
特に洗濯洗剤や柔軟剤コーナーは上着やハンカチをぎゅうぎゅうに鼻に押しあて、吐き気の前に買い物を終わらす！！という常にスピード勝負だった思い出がある。

「無理」と感じてしまったら我慢ができなくなってしまうのがつわりのつらいところで、この日を境に身の回りのものを無香料にせざるを得なくなった。
この日を迎えるまでは化粧品フロアの匂いも香水の匂いも大好きだったので、戸惑いながらつい先日まで使っていた化粧品を引き出しの奥深くにしまった。

ちなみにこの「香料系の匂いが一切ダメ」は産後１～２年まで続き、その中ですごくありがたい存在だったのがミネラル系の化粧品の存在だった。

中には「ギャ!!」とうめくほど匂いが強めではずれた…と思ったものもあったが、基本的にはミネラル系のコスメは無香料のものが多く妊娠中期～産後２年くらいとてもお世話になった。
ありがたかったなぁ。

今はというと、産後８年（産後といっていいのか）すっかり元の状態に戻り、産前のように好きなメイクも香りも楽しめている。
いつ頃から香料の匂いが不快でなくなったのかと聞かれたら、曖昧な記憶ではあるが授乳が完璧に終わったくらいじゃないだろうか。
授乳期は匂いづわりのときほどではないが、やっぱり香料系の匂いが苦手なままだった。

妊娠、そして産後、理由は分からないが体の変化が嗅覚にまで及ぶって不思議だなぁ、と思う。
ちなみに最近嗅いだ中で最も「うっ」ときた匂いは、息子が集めている入浴剤に入っているおまけのおもちゃを詰めた缶を開けたときの匂いです。

匂いづわり中の私が嗅いだらひっくり返ったと思う。