それはある日突然やってきた。
病院で妊娠が分かり母子手帳をもらってしばらくしたころだろうか。
起床と共になんか気持ち悪い…、今日具合悪いなと思った。
そして次の日。「今日具合悪いな」が今日も具合悪いな…となり、3日目あたりから「あ、これがつわりかもしれん」と気づいたのだ。
ちなにみ私は気持ち悪くてご飯が食べられないのつわりではなく「食べていないと気持ち悪くなる」という、食べづわりタイプだった。
常に満腹じゃないと胸やけみたいに気持ち悪くなるのだ。
常にお腹が満腹状態だとその方が気持ち悪く胸やけしそうだが食べづわりは逆である。
ちょっとお腹がこなれてきたな~お腹に余裕が出てきたな~という状態になると「胃袋のここ!あいてますよ!!」と言わんばかりに体が食べ物を求めてくるのだ。
そしてその空腹はお腹がグーと鳴るなんてマイルドな手段ではなく、吐き気でお知らせしてくる。しかも頻繁に。
数珠やハンカチを入れるバッグにやきそばパンとコロッケパンを入れていた。
この頃はまだお腹も出ておらず、安定期にも入っていなかったため両親と弟にしか言っていなかった。
私が妊婦であることを知らない人が見たらただの我慢できないワンパクな大人である。喪服でパンをむしゃむしゃと食べる姿はちょっと恥ずかしい…。
そして食べづわりは大変不安もあった。
この時の私は 米、総菜パン、粉もの、コロッケ、フライドポテトという糖質軍団しか受け付けず。それ以外を食べると吐き気。
なので食べられるものを手っ取り早く納められるという理由で、やきそばパンとコロッケパンを大量に摂取していた。
食べづわりが始まった2週間くらいで2キロ肥えた。
当然2キロの中に胎児はほぼ加算されていない。全部脂肪である。
このままではやきそばパンとコロッケパンの子が生まれてしまう。
せめて食べるものだけでも気持ちヘルシーにしたい…!!
もう1度言うがこのとき私が食べられるものは米、総菜パン、粉もの、コロッケ、フライドポテト。
昆布やグミを妊娠初期の私の体は受け付けなかった。
無念。
ちなみに今でもやきそばパンとコロッケパンと食べるとつわりのときのことを思い出す。
そしてこの「朝起きたらなんか気持ち悪い」から始まった食べづわり、大体1か月半くらいで終息を迎えた。
なんていきなり元の食生活に戻った。
私のつわりは突然やってきたが、終わりも突然だった。
全ては終わった…とバンザイしたい気持ちもつかの間、私の体重は5キロ超えていた。
いわずもかな、やきそばパンとコロッケパンで作られた5キロだ。
ここから妊娠後期までちょっと体重管理が大変だったのは言うまでもないです。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:ユキミ
年齢:30歳
子どもの年齢:6歳
関東出身、関西在住。6歳の息子と夫と3人暮らし。毎日成長ノンストップな息子に産後から振り回されっぱなしの新米母さんです。普段はインスタグラム(yukita_1110)にて息子の成長や日常などを絵日記にしております。
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