「魔の2歳児」、「悪魔の3歳児」ときて、4歳児は「天使の4歳児」と言われたり「不思議の国の4歳児」と呼ばれたりします。もうすぐ5歳児になる娘はまさしくそうで、天使かつ、不思議な4歳児でした。
私のせいかも? 負い目から感じる不安…。
前回まで書いてきたように、私は諸々の理由から、自分のことを「赤点ママ」だと自己嫌悪する毎日でした。娘に対しても、強い負い目を感じているところへ、この「イマジナリーフレンド」の出現。「寂しい思いをさせている」ことを証明する、決定的証拠のように感じました。本当に情けなくて、SNSに曝け出す勇気もなかったです。
「普通」じゃなくても、いいのに
なぜ私は、「な~んだ、欧米では普通のことなのか。正常なことで、何も心配要らないんだ、良かった。ゆっくり見守ろう」とはならずに、ここまで悩んでしまったのか。
それは、「普通じゃない」ということに、私自身がとても恐怖心と、コンプレックスを感じているからかもしれません。
「日本では、みんなと同じじゃないとダメなんだ、孤立してしまう」。
私自身が子どものころから悩み、生きづらさを感じ、追い込まれた原因が常にそこにあったので、「普通でなければならない」という長年の思い込みが、自分に染みついてしまっていました。それを無意識のうちに娘にも求めてしまっていたんでしょうね。
必要だから存在している
親として心配なこともあるけれど、それが娘にとって必要なものなら、認めてあげたい。
娘の寂しさを埋めてくれているかもしれない、大事なお友達を否定するようなこともしたくないと思い、娘が話すイマジナリーフレンドの話を、実在の人物のつもりで、「当たり前(=普通)のこと」として聞いてあげるよう、心がけました。
それにプラスして、欧米の子育てを参考に、毎日スキンシップを多めにとったり、「あなたのことが大好きだよ」というメッセージを、自分なりに伝え続けるようにしました。
そうしているうちに少しずつ、彼らの話を口にする回数が減っていったように思います。
最後に
イマジナリーフレンドに対して、私は過剰に反応してしまいましたが、海外のみならず、日本でもそう珍しくないことで、空想と現実の境界が曖昧な幼児にとって、よくあることだそうです。
これからも、スキンシップを続けていこうと思います。
>>>次回のエピソード:「責任が取れるのか」「覚悟はあるのか」。ADHDママが第2子妊娠について考えた by 志乃
著者:志乃
年齢:35歳
子どもの年齢:長女4歳
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