菌に強く無駄に丈夫な身体を持つ私ですが、一度だけ生命の危機を感じた出来事があります。
それは産後12日目のこと。
朝から下腹部の鈍痛があり、それが時間を増すごとに強まっていくのです。
いよいよ救急車を…となった時は出産時の呼吸法で痛みを逃していました。
その時の痛みを言葉で表すのならば『酷い生理痛の時にこれまた酷い下痢が重なり尚且つ陣痛もやってきた上ギックリ腰になってしまった』という表現がピッタリです。
何でもっと早くに受診しなかったかというと、そのまま放っておけば何とかなると思っていたから(←呑気すぎ)
とにかく身体を引きずるようにして車に乗り込みやっとの思いで産院に到着。
一通りの検査をして出た結果は「腎盂腎炎」。
尿をつくる腎臓に細菌が侵入し炎症をおこす病気だそうです。
産後間もない女性がなりやすいとのことですが、これはトイレに行くタイミングを逃すことが多いからということで…
言われてみれば、トイレに行くタイミング逃しまくってました。
三男からようやく離れられたー!トイレトイレ!と思っていると待ってましたとばかりに次から次へと長男・次男が要求をぶつけてくる。
適当にあしらうつもりでいたのがいつの間にかどっぷりと要求に応えている。
ハッと我に返り「そうだ、私トイレに行きたかったんだっけ!」と慌ててトイレに駆け込む生活。
トイレを気づかないうちに我慢する生活がデフォルト化し、慢性的に膀胱は破裂状態…。
産褥期なのに昼寝もせず1日フルに活動していたことも感染を引き起こした一因だったのかもしれません。
この日は結局一晩入院し、点滴と注射で様子を見ることになりました。
痛みは脈打つごとにズクンズクンと身体中に響いていましたが、痛みを感じながらも爆睡(久々の一人寝!)。
熟睡のあまり2時間おきの点滴交換のたびに寝ぼけ、三男を探しベットの上をまさぐっていた私を看護師さんたちは不気味に思っていたことでしょう。
何はともあれこの一件で、産後身体を休めることの重要性を三人目にして初めて実感したのでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:マルサイ
年齢:37歳
子どもの年齢:7歳・5歳・2歳
子どもたちが寝静まった後の大人のゴールデンタイムに描いた絵日記をインスタグラムに投稿するのが最高の娯楽。趣味は田んぼの生き物を観察すること。単行本「男子が3人います。」(大和書房)発売中!
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