子どもの歯磨きタイムが憂鬱だった時代があります。
どうにもこうにも歯磨きをさせない長男の、「歯磨きイヤイヤ期」です。
毎日プロレス状態で、羽交い締めにしてギャンギャン泣かせながらの歯磨きでした。
あんたも辛いけどあたしだってつらいのよ!と、お互いにとって地獄のような時間。
その一方で夫による歯磨きタイムははとっても和やか。
子どもの気分を乗せるのがうまい夫、遊びの延長戦で歯磨きを済ませます。
私だってやろうと思えばできないこともないのですが、ただでさえ朝から晩まで子どものご機嫌取りでクタクタになっている就寝前、もう子どもをノリノリにさせる力など残っているわけもなく。
何とかラクして長男のご機嫌をキープしつつささっと歯磨きを終わらせることはできないだろうか…。
そこでネットの動画サイトにアクセス!
困った時の動画頼みです。(疲れたお母さんあるある)
「歯磨き 歌」と検索すれば、子ども向けの歯磨き歌がたくさんヒット。
いずれもお口の中のバイキンを追い出しちゃおう!というテーマで、長男も気に入り歌を歌いながら和やかに歯磨きすることができるようになりました。
しかし毎日繰り返すうちに動画の効果は薄れ(何度も見過ぎて飽きた)、再びプロレス歯磨きの日々へ舞い戻り。
動画を見せる以上に効果のある手段はなかなか見つからず、途方に暮れていていたある日のこと…。
ドラッグストアで歯みがきタブレットなるものを発見‼︎
パッケージには「歯みがきあとのごほうびに」とあります。
何それ何それ⁈
裏面の説明書きを食いつくように読む私。
どうやらキシリトール配合の虫歯を防ぐラムネみたいなものであることがわかりました。
これは絶対に使える‼︎
食い意地の張った長男のことだから、タブレットほしさに歯みがきをするようになるはず‼︎
速攻で歯みがきタブレットを買い求め、その日は歯みがきタイムになるのを心待ちにして過ごしました。
そしていよいよ歯磨きの時間です…。
まず、長男に軽く商品説明を。
「これは虫歯菌をやっつける魔法のラムネだよ。歯磨きのあとにこのラムネを食べるととっても強い歯になるんだって!ただし歯磨きのあとにしか食べちゃいけないんだって。」
まんまと私の術中にはまった長男、「歯磨きする!歯磨きしてそのラムネ食べる!」と、自ら私の膝の上に頭を乗せ寝そべりました。
ここぞとばかりに丁寧に歯を磨き、うやうやしく長男に歯磨きタブレットを渡します。
「おいしい〜!ラムネ、歯磨きしたらまた食べられる?また歯磨きしたい!」
私が心の中でガッツポーズを決めたのは言うまでもありません。
この日から超!快適歯磨きライフを過ごせるようになりました。
1ヶ月ほど経つとタブレットを切らしてしまい、長男には早くラムネ買っておいてね!と言われましたが、何日も買い忘れているうちに歯磨き後のラムネの存在はフェードアウト。
見事、歯磨きの習慣だけが残りました。
あの時歯磨きタブレットに出会っていなければもっとこじれせていたかもしれません。
その後の次男の歯磨きイヤイヤ問題にもタブレットが大活躍。
一躍我が家の救世主となったのでした。
ちなみに三男は歯磨きを嫌がったのは一瞬の時期で、「お口の中に虫がいるから歯磨きで追い出そう」と持ちかけるとあっさり承諾。
歯磨きに関しては優等生で何の苦労もありませんでした。
私が歯磨きに対してゆるい姿勢でいたのも良かったのかもしれません。
長男の時は何が何でも毎日歯磨き‼︎と羽交い締めにしてまで歯を磨いていましたが、あのやり方じゃそりゃ長男も怖がるし意固地にもなるよなぁ…と、今さらながら反省。
それにしても仕上げ磨きは10歳くらいまで必要らしいんだけど…
いったいあと何年子どもの歯磨きをすればいいのやら…(遠い目)
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>次回エピソード:卒園前に次男と歩いた帰り道。子育てで一番大切なのは、こういう時間なのかもしれないー。 by マルサイ
著者:マルサイ
年齢:37歳
子どもの年齢:7歳・5歳・2歳
子どもたちが寝静まった後の大人のゴールデンタイムに描いた絵日記をインスタグラムに投稿するのが最高の娯楽。趣味は田んぼの生き物を観察すること。単行本「男子が3人います。」(大和書房)発売中!
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